「クールな物語だ」RBダービー大波乱。南野拓実のザルツブルクが”親玉”ライプツィヒに勝利
コスタリカ戦で日本代表初ゴールを決めた南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
交代出場の南野は失点に絡んだものの、最後は勝点3獲得に貢献!
[EL GS①] RBライプツィヒ 1-2 RBザルツブルク/2018年9月20日/レッドブル・アレナ
レッドブルがスポンサーを務める、RBライプツィヒとRBザルツブルクのダービーがヨーロッパリーグで実現。レッドブルグループが最も資本を投入する”親玉”ライプツィヒを、南野拓実が在籍するザルツブルクが破る波乱を起こした。
試合は相手のミスを的確に突いたザルツブルクが前半2点を奪い折り返す。しかし、後半に入ると地力に勝るライプツィヒに挽回され、ラウメルとポウルセンのゴールで同点に追い付かれた。
ザルツブルクの南野拓実は70分に最初の交代カードで途中出場。振り切られてポウルセンの2失点目につながるクロスを放たれてしまったが、攻撃時には高い位置でのボールキープから味方のフィニッシュにつなげる縦パスを放つなどチャンスを作り出した。
すると2-2で迎えた89分、自陣のロングフィードから、抜け出したグルブランセンが慎重に右足でシュートを突き刺し、再び勝ち越し! RBダービーはザルツブルグが”まさか”の勝利を収めた。
ザルツブルクのマルコ・ローズ監督は「よりインテンシティを高めて戦った。ドイツ・ブンデスリーガ上位のチームに勝てるとは。これはある意味クールな物語だ。勝点3を稼げたことを嬉しく思う。しかし、多くのことが起きたわけではない。まだ5試合を残している。さらにポイントを稼がなければいけない」と、グループステージ突破へ気を引き締めた。
決勝の3点目が決まったシーン、そして試合終了時と、南野は喜びを全身で表現していた。今季はすでに公式戦11試合目の出場とまさにフル稼働。その間には日本代表として、コスタリカ戦でA代表初ゴールを決めた。今週末23日に組まれているオーストリアリーグのラピッドウィーン戦では、果たして先発出場なるか。
文:サカノワ編集グループ