×

久保建英不在のバルサ戦、実に不要なイエローカードだった。しかも今季3枚を「抗議」でもらう

久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

さらに1枚は小競り合いからのラフプレー。

[スペイン1部 26節] バルセロナ – R・ソシエダ/2025年3月3日(現地2日)/エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス

 スペイン1部リーグ26節、FCバルセロナ 対 レアル・ソシエダの一戦が日本時間3月2日24時15分から開催される。ソシエダのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)は累積警告により、この一戦は出場停止になる。

 それにしても、もったいない……。

 直近のCDレガネス戦は、自身のゴールで2-0とリードしていた61分、倒れた際に暴言を吐いてきたレナト・タピアに対し、背中からユニフォームを引っ張って文句を言い、そこで主審から二人にイエローカードが提示された。

 これが今季通算5枚目のイエローカードに。そして、このアウェーでのバルセロナ戦のピッチに立てなくなった。

 久保にとって、クラブの格的にさらに上であるメガクラブと対戦できる非常に貴重な機会である。それを一度失うことになったのだ。

 しかも今季、久保がもらった5枚のうち3枚が「抗議」、1枚が相手選手との小競り合いによるもので、いずれも不要だと言えた。

1枚目…2024年8月29日●1-2 アラベス戦 90+7分
主審への抗議

2枚目…2024年12月16日△0-0 ラス・パルマス戦 39分
判定に抗議し、ボールをたたきつける

3枚目…2024年12月22日●0-2 セルタ戦 83分
速攻を食い止めるため、相手を後方から倒す

4枚目…2025年1月27日●0-3 ヘタフェ戦 90+5分
リコとの競り合いで肘打ち

5枚目…2025年2月24日〇3-0 レガネス戦 61分
口論になったタピアのユニフォームを引っ張る

 ファイトする姿を見せたいという想いもあるのかもしれない。ただ、あまり久保自身、試合中のパフォーマンスが上手くいっていない時の苛立ちが、そういった不要な行為につながっているケースが目立つ。

 その蓄積によりビッグマッチへの出場を逃したのだ。キャリア形成にも影響を及ぼしかねない。

関連記事>>レアル・マドリード戦の久保建英、倒されたラストプレーはPK!? スペインで議論に

 久保に期待しているのは、あらゆる手段を使ってでも止めてこようとする相手を翻弄し、スカッとゴールにつなげるピッチ上でのプレーだ。もう“若手”ではなくなりつつある。挑発に乗っていては、こうして相手が得をするだけだ。圧倒的なパフォーマンスで、様々な猛者たちをギャフンと言わせてもらいたい。