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【岡山】浦和戦、守護神ブローダーゼンが初めて埼スタに立つ。「最高に温かい場所」あの時語っていたファジアーノ愛

岡山のブローダーゼン。(C)SAKANOWA

これまで2勝1分1敗と好調、「信頼」が築く堅守。

[J1 5節] 浦和 – 岡山/2025年3月8日14:00/埼玉スタジアム2002

 J1リーグ5節、浦和レッズがクラブ史上初のJ1昇格を果たしたファジアーノ岡山とホームで対戦する。浦和はリーグ2連敗中で2分2敗、岡山は2勝1分1敗。

 これまで今季リーグ4試合フル出場している岡山の守護神であるドイツ人のGKスフェント・ブローダーゼン(Svend Brodersen)が今回出場すると、埼玉スタジアムでは初のプレーとなる。

 これまで横浜FC時代にJ1で2シーズン戦っている。しかし1年目はすでに埼スタでの対戦が終わっていて、2023年は控えに回っていた。

 今月22日に28歳の誕生日を迎えるブローダーゼンにとって、キャリアでも大きな意味を持つ一戦になるかもしれない。相当高いモチベーションで挑んでくることは間違いない。

 昨年12月7日のJ1昇格プレーオフ決勝でべガルタ仙台に2-0の勝利を収めたあと、ブローダーゼンはサッカーの面で、木山隆之監督のもと、より守備が整理できていると頷いていた。

「自分のイメージしているサッカーが、他の選手と一致している。そのために、考えをチームメイト一人ひとりに伝えることを大切にしてきました。もちろん相手が求めていることを理解することにも努めました。自分も合わせないといけない。その関係性を上手く構築していけました」

 最終ラインとの阿吽の呼吸は絶妙だ。ピンチが訪れた場合、DF陣がどちらのサイドを切ってそのコースにシュートを打たせないことに集中し、ブローダーゼンは一方のサイドに神経を集中する。

 もちろんスクランブルになれば、万事上手くいくわけではない。ただ、そこでの基準が整理されていて、それぞれの仕事が明確だ。そして守り切るごとに互いの信頼を高め、現在の堅守につなげている。

 また、東京オリンピックのドイツ代表にも選ばれた頼もしきゴールキーパーは岡山への特別な想いも語っていた。

「岡山でプレーを続けたい。最高に温かい場所です。近所に住んでいる皆さんをはじめ仲間もできました。とても大切な仲間で、これからずっと大切です。もちろん難しい時期も決してないわけではありませんが、とても充実した日々を送れています」

「もちろんサッカーの世界は何が起こるかは分かりませんし、突然すごいことが起こるかもしれない。自分をより大きく動かすものがない限り、岡山でプレーしたいです」

 岡山をより高いステージへと引き上げる。ブローダーゼンの高い壁が、浦和の前に立ちはだかる。

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 浦和はそのタフな守護神の闘志を上回るパフォーマンスなしに、岡山のゴールをこじ開けることはできない。

Posted by 塚越始