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トランプ大統領がW杯のトロフィー授与を拒否? FIFA会長との会談で

クラブW杯の組み分け抽選会でビデオメッセージを寄せた米国のトランプ大統領。 (Photo by Eva Marie Uzcategui - FIFA/FIFA via Getty Images)

クラブW杯を含めたタスクフォース設置。地元ビジネス、インフラ開発、雇用創出を大幅に促進。

 アメリカのドナルド・トランプ大統領がこのほど、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けてホワイトハウス内にタスクフォースを結成する大統領令に署名した。日本から浦和レッズが出場する今年6月に開催されるアメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)もこの大統領令の対象に含まれる。トランプ大統領は渡航者の安全を約束。また、世界各国から米国に結集するだけに、懸念材料とされてきたビザのスピーディな発給なども期待されている。

 トランプ大統領は「スポーツ観光を通じて、国家の誇り、おもてなし、経済的な機会をアピールする」と決意を表明。北中米W杯では最大45万人の観光客がアメリカを訪れ、最大4億8000万ドル(約710億円)の経済効果が見込まれている。その機会に、地元ビジネス、インフラ開発、雇用創出を大幅に促進したいという。

 共催国であるカナダ、メキシコへの関税強化により緊張感が高まるなか、このW杯に関しては「よりエキサイティングな大会になる」(トランプ大統領)と、全面的にサポートするということだ。

「長年の友人」という国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が3月7日に面会に訪れた際には、ティファニー社製のクラブW杯の優勝トロフィーも持参した。『ジ・アスレチック』によると、トランプ大統領は、このトロフィーをホワイトハウスに飾り、来賓者が記念撮影できるようにしてはどうか、という提案があったそうだ。

 また一方、会長はトランプ大統領に、ニューヨークで開催される来年のW杯決勝で、優勝チームへのトロフィーの授与をしてはどうかと提案した。ただトランプ大統領はこの場では、応じなかったそうだ。

 トランプ大統領の息子であるバロンさんはMLS(メジャーリーグサッカー)DCユナイテッドの育成組織でプレーしていた経験があり、かなりの腕前だ。そういった背景もありトランプ大統領自身も「私はサッカーファン」とも語っている。

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 さらに娘のイヴァンァカさんは昨年12月のクラブW杯抽選会でドロワーを担当。FIFAとアメリカ合衆国のトップによる関係性が築かれつつある。