気付けばACL圏内まで5差。槙野智章「自力での獲得、諦めない」
浦和レッズの槙野智章。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
仙台、鹿島、札幌、FC東京…ライバルとの直接対決を残す。
[J1 27節] 浦和 4-0 神戸/2018年9月23日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズがヴィッセル神戸戦でJ1リーグ2連勝を収め、勝点38に伸ばして8位へと浮上した。気付けばアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権獲得圏内である3位のFC東京まで勝点5差。出場権獲得の可能性がある4位の鹿島アントラーズまで勝点4差。残り7試合、厳しい状況ではあるものの、十分逆転できる位置に付けた。
8月15日の22節・ジュビロ磐田戦(〇4-0)以来となるリーグ5試合ぶりの無失点勝利を収めたDF槙野智章は、下位の大混戦からは抜け出したことで、さらに上を目指していく意欲を示した。
「浦和にどれだけポジティブな人が集まっているか分かりませんが、僕はACL出場権を自力で掴むことを諦めていません。残り試合数や直接対決のことを考えても、狙える順位にいると思っています」
確かに浦和はACL出場圏を争う上位の6位ベガルタ仙台(10月7日/29節アウェー)、4位鹿島アントラーズ(10月20日/30節ホーム)、7位コンサドーレ札幌(11月10日/32節アウェー)、そして3位FC東京(12月1日/34節ホーム)との対戦を残しているのだ。そこでしっかり勝点を積み上げられれば、自力での4位以内は狙える。その直接対決の対戦相手も同じような意気込みで臨んでくるだけに、さまざまな駆け引きも生まれてきそうだ。
しかも――最終節にホームでのFC東京戦が組まれている。そこまで”可能性”を残せれば、埼スタをそれこそ自力で、再び超満員にすることもできるかもしれない。
「この連勝を無駄にしないためにも、下ではなく、上だけを見て、行けるところまで這い上がっていきたい」
槙野はそう力強く誓った。ルーカス・ポドルスキをはじめ個の高い能力を備えた神戸に完勝を収めて自信を深めた浦和は今週末(30日/日曜)、再びホームの埼スタで柏レイソルと対戦する。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI