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J3入会までの道のり。八戸、奈良、今治にライセンス交付

Jリーグ入会までの道のり 資料提供:Jリーグ

JFL4位以内、そのうえ3チーム中のうち上位2チームに入れば、来季J3へ!

 Jリーグは9月25日、「Jリーグ百年構想クラブ(以前のJリーグ準加盟クラブ)」のヴァンラーレ八戸FC、奈良クラブ、FC今治の3クラブにJ3クラブライセンスを交付したと発表した。今季のJFLで4位以上になり、そのうえこの3チームの中で上位2チームに入るなど規定を満たせば、来季J3昇格が認められる。

 では改めて、Jリーグ入会までの道のりについて整理したい。

 まず「Jリーグ準加盟チーム」から2014年に名称変更された「Jリーグ百年構想クラブ」に参加しなければならない。条件は以下の通り。

・JFL、地域リーグ、都道府県リーグに参加していること
・ホームタウンが決定(予定)していること
・法人運営であること(常勤役員1人、常勤スタッフ4人以上、財務が確立されていること)
・練習場を確保していること
・普及活動を1年以上継続して行っていること
・ロゴ、エンブレムを商標登録していること、また申請中であること

 そしてJ3クラブ入会の際には、やはりプロクラブとしての「強さ」を備え、加えて「経営」が成り立っているかが重視される。J2以上と比較し、条件はそこまで厳しくない。

 その条件の下で運営を継続できるか、業績を伸ばせるか、などが試されていると言える。昇格クラブにとってはプロクラブとしての第一歩となるが、リーグの位置づけとしては、どちらかというとJ2から降格したクラブの受け皿的な意味合いのほうが強い。

 J3クラブライセンス交付の条件は以下の通り。

・座席5000人以上、ナイター設備の備わったスタジアム
(※将来的なJ2ライセンスに適合するための計画も必要)
・平均入場者数2000人以上
・年間事業収入1.5億円以上
・JFL4 位以内
・かつ百年構想クラブ(準加盟クラブ)のうち上位 2 クラブ

 J3クラブライセンスが交付されたクラブについて、今後、11 月の理事会でJリーグ入会を承認されると、来季のJ3リーグへの参加が認められる。また、既存J3クラブは、10 月の理事会で審議される。

 上記3チームの他に、将来のJリーグ参加を表明している「Jリーグ百年構想クラブ」は次の通り(2018年8月現在)。

・栃木ウーヴァFC (関東サッカーリーグ1部)
・tonan前橋 (関東サッカーリーグ2部)
・東京武蔵野シティFC (JFL)

9月24日現在のJFLの年間順位は以下の通り。

順位 チーム名 勝点 試合
勝利   引分   敗戦   得失
点差
 
H A H A H A 得点 失点
1 Honda FC 65 24 21 10 11 2 1 1 1 1 0 +43 63 20
2 ヴァンラーレ八戸 45 24 13 6 7 6 3 3 5 3 2 +18 34 16
3 FC大阪 41 24 13 7 6 2 1 1 9 4 5 +10 42 32
4 ソニー仙台FC 39 24 12 6 6 3 1 2 9 5 4 +16 49 33
5 東京武蔵野シティFC 39 24 11 7 4 6 2 4 7 3 4 +10 37 27
6 FC今治 36 24 10 5 5 6 3 3 8 4 4 +17 43 26
7 MIOびわこ滋賀 36 23 10 8 2 6 1 5 7 3 4 +2 26 24
8 奈良クラブ 32 24 9 4 5 5 2 3 10 5 5 -1 25 26
9 ラインメール青森 31 23 8 4 4 7 4 3 8 5 3 -3 30 33
10 ヴェルスパ大分 31 24 9 4 5 4 2 2 11 6 5 -10 24 34
11 ヴィアティン三重 30 24 8 4 4 6 4 2 10 4 6 -7 33 40
12 ホンダロックSC 26 24 6 2 4 8 6 2 10 4 6 -13 24 37
13 FCマルヤス岡崎 24 24 6 4 2 6 2 4 12 6 6 -11 28 39
14 テゲバジャーロ宮崎 24 24 7 3 4 3 3 0 14 6 8 -17 32 49
15 流経大ドラゴンズ龍ケ崎 17 22 4 1 3 5 3 2 13 6 7 -13 15 28
16 コバルトーレ女川 15 24 4 1 3 3 1 2 17 10 7 -41 12 53

 Jリーグへの道のりは、まさに一歩ずつ。条件を一つひとつクリアしていければ、貴方の街からのJリーグクラブ誕生も、決して夢ではない!

文:サカノワ編集グループ

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