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【鹿島】「大事なのは」チャヴリッチが得た確かな手応え。「前線の選手にとって得点を決められたかどうか以上に…」

鹿島のチャヴリッチ写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA。

サポーターの熱い声援に感謝、「自然と体が反応しています」。

 J1リーグ首位に立つ鹿島アントラーズは4月2日、アウェーで注目のサンフレッチェ広島との上位対決に臨む。鹿島は5勝1分1敗の勝点16で2位のFC町田ゼルビアに3ポイント差をつける。1試合消化の少ない広島は勝点11で暫定7位。

 アレクサンダル・チャヴリッチ(Aleksandar Cavric)は3月29日のホームでのヴィッセル神戸戦(〇1-0)、4-4-2の左MFとしてスタメンに名を連ねて、今季リーグ戦初出場を果たした。ケガからの復帰戦となる直近のルヴァンカップ・栃木シティ戦(〇1-0)でのパフォーマンスが評価されてチャンスを得ると、レオ・セアラ、鈴木優磨とともに前線に迫力を加えて、重厚なアタックを展開した。

 チャヴリッチは試合後、「率直に嬉しいです。ケガの長期離脱からリーグ戦では久しぶりの先発でした。開幕前からスタメンで出るつもりで準備をしてきましたから」と語り、2連覇中の王者相手に内容も伴い勝利できたことを喜んだ。

 レオ・セアラ、鈴木とは迫力あるアタックを繰り広げた。

「鈴木選手とは昨年から相性が良く、今年加わったレオ・セアラ選手とも良い関係性を築けています。今日は左サイドで出場しましたが、前線で自由にポジションチェンジしながらプレーしていいと(鬼木達)監督から言われています。みんなで連動しながら局面の打開を狙っていました」

 待望されるのは自身のゴールだ。

「チャンスがなかったわけではないし、大事なのはシュートを打てるところにいれたこと。あとはネットを揺らすだけです。前線の選手にとって得点を決められたかどうか以上に、そこにいられたかどうかが大切。チャンスになる位置にいられた、それが良かったことで、ポジティブに捉えています」

 そしてチャッキーは「常に大きな声で後押ししてくれるサポーターに、感謝の気持ちを伝えたいです。自然と体が反応していますからね」と笑顔を浮かべた。

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 その熱い声援が、あの一瞬で切り裂く爆発的なプレーにつながっている。そう頷くと、勝利はもちろん得点につながるプレーでも応えたいと誓った。