【浦和】『埼スタ後』を考えるキッカケに。指定管理満了で「持続可能なスタジアムの未来と活動拠点のあり方」、「クラブの経営資源としてのスタジアム利活用とまちづくり」を具体的に検討へ
埼スタでアル・ヒラルを下し、浦和がACL2022で優勝! トロフィーを掲げる興梠慎三。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
2002年W杯用に建設、いずれ訪れる新たな時代の議論へ。
J1リーグの浦和レッズは3月31日、公式サイトで「埼玉スタジアム2002公園指定管理者業務終了のご報告」と題し、「埼玉スタジアム2002公園マネジメントネットワーク」の一員としての業務が同日で満了を迎えたと報告した。
浦和は同期間中に実現した「埼スタトイレ向上プロジェクト」、「浦和レッズ×パンのフェス」、「埼スタAutumn Festival」、「みんなの埼スタクリスマス」などのイベントの実現と協力、参加に感謝を伝えている。
また「浦和レッズは、サッカーをはじめとするスポーツの感動や喜びを伝え、スポーツが日常にある文化を育み、次世代に向けて豊かな地域・社会を創ることを目指す者として、今後もホームタウンの価値向上に取り組んでまいります」とスタンスを示し、次のように続ける。
「この5年間の指定管理業務の経験と反省を糧に『持続可能なスタジアムの未来と活動拠点のあり方』、『クラブの経営資源としてのスタジアム利活用とまちづくり』について、様々な角度から、より具体的な検討を進めてまいります」
つまり、もちろん埼スタの利活用を含めるものの、”浦和として”の理想のスタジアムについて考えていく。そのキッカケとなったのではないかと示唆している。
埼スタは1998年に起工し、オープンは2001年。2002年の日韓ワールドカップ(W杯)開催のために建設された埼玉県所有のスタジアムであり、そんな本来の目的を改めて痛感させられた今回の出来事と言える。浦和にとっては、確かに“埼スタ後”を検討する段階はいずれ訪れていた(改めてになるが、もちろん現在の埼スタや同公園のリニューアルや建て替えなども選択肢に含めて)。
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実際アメリカではアトランタ五輪用に建設された野球場が、様々な不便さもあり19年で使用されなくなり、地元チームが移転したケースなどもあったという。一方、浦和だけでは埼スタの採算性を高められずにいる現実もある。 「持続可能」「クラブの経営資源」として――魅力あるスタジアムとは? その“具体的”な議論へ入っていく。