内田篤人「120分フル出場」は2011年アジア杯の日韓戦以来。クラブでは…
鹿島アントラーズのDF内田篤人。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
鹿島が広島を延長戦の末に下して天皇杯ベスト8進出。
[天皇杯 4回戦] 鹿島 2延長0 広島/2018年9月26日/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズが天皇杯4回戦、サンフレッチェ広島との延長戦にまで及んだ激闘を制し、3大会連続となるベスト8進出を果たした。
時折風雨に見舞われるなか、スコアレスのまま延長戦に突入。延長前半6分、レオ・シルバのクロス気味の直接FKがそのまま決まり、ついに均衡を破る。さらに広島が反撃に出てきた隙を突き、延長後半12分、三竿健斗が右足で2点目を決めて勝負あり。連戦が続くなかでの厳しい一戦、交代4枠を使い切る総力戦で制した。
内田篤人は右サイドバックで120分フル出場を果たした。90分プラス延長30分の「120分フル出場」は、2011年1月25日のアジアカップ準決勝(△2-2、PK3-0)以来、実に7年8か月ぶりだ。また、クラブチームの試合では、ブンデスリーガのシャルケ04とユニオン・ベルリン時代は120分間の出場はなし。9シーズン前の2009年の鹿島時代、6月24日のアジアチャンピオンズリーグでの決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のFCソウル戦(■2-2、PK6-7)、7月29日のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)準々決勝・川崎フロンターレとの第2戦(●0-3)以来だった。
その前年の2008シーズン到来を告げるスーパーカップで、鹿島は広島と120分間戦い2-2の同点からPK戦に突入し、5-6で敗れていた。その試合で、現在所属するメンバーでは、内田、小笠原満男、曽ヶ端準が120間戦い切っていた(遠藤康はベンチ)。今回、内田と鹿島が、広島との120分マッチで、10年ぶりのリベンジも果たしてみせた。
文:サカノワ編集グループ