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【鹿島 3-4 京都】ホーム不敗神話「27試合」で途絶える。二転三転…エリアスのハットトリックで0-2から撃ち合い制す。師岡柊生、執念弾も…

鹿島の師岡柊生。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

柴崎岳→鈴木優磨→レオ・セアラで先制、レオは“ドッペルパック”。

[J1 9節] 鹿島 3-4 京都/2025年4月6日15:03/県立カシマサッカースタジアム

 J1リーグ9節 鹿島アントラーズ  – 京都サンガF.C.の一戦、鹿島が前半に2点先取したあと京都が後半3ゴールで大逆転。しかし後半アディショナルタイムに師岡柊生がミドルを決めて同点に――。ところがさらにドラマは待っていて、直後、ラファエル・エリアスがハットトリックを達成し、二転三転した展開を、京都が4-3で制してみせた。鹿島のJ1記録となるホーム不敗記録は「27試合」で途絶えた。

 前節サンフレッチェ広島で開幕の湘南ベルマーレ戦以来の黒星を喫した鹿島の中盤は、樋口雄太が不動で、柴崎岳、松村優太、荒木遼太郎と3人が入れ替わった。

 すると立ち上がりの主導権争いで互いにリズムを掴んだ時間もあったなか、徐々にホームチームが敵陣で試合を進める時間を増やしていく。

 18分、柴崎がゴール前で技ありのボールコントロールから縦パスを放つ。これを受けた鈴木優磨が流し、そこにいたレオ・セアラが短いインパクトで振り抜いて、ホームチームに先制点をもたらした。

 さらに鹿島は30分、レオ・セアラがこの日2点目の“ドッペルパック”を早くも達成。前半終了間際にも、あわやハットトリックかというチャンスも作り出した。

 しかし61分に奥川雅也に1点を返されて1-2になると、65分、鹿島はこの日圧巻のパフォーマンスを見せていた柴崎、さらに荒木、松村が一斉にベンチに下がる。

 この鬼木達監督の交代策が今回は裏目に出てしまう。プレス強度は高まったものの、中盤のボールポゼッション力が弱まる。ここで、背後のスペースを活用してきた京都が形勢逆転する。

 原大智を起点に大きく揺さぶっていく。そして80分、82分とラファエル・エリアスが、関川郁万との駆け引きで上回り2ゴールを奪って逆転する。

 それでも鹿島はあきらめない。後半アディショナルタイム、師岡が執念のミドルを突き刺して、3-3に――。

 ホームチームはさらに攻撃の手を強める。京都も真っ向から立ち向かい、スリリングな展開が続く。

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 すると90+5分、原のパスを受けたラファエル・エリアスが左足の鋭いシュートを突き刺して、4-3と大逆転勝利を収めてみせた。