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フジテレビ再建、堀江貴文氏は不動産部門との分社化を展望「メディア事業は上手くいけば何倍、何十倍の利益を生む」

堀江貴文氏。(C)SAKANOWA

ユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で「フジテレビの今後について解説します」。

 元SMAPでタレントだった中居正広さん(芸能界から引退)の女性とのトラブルを発端にコンプライアンスやガバナンスの問題に発展し、株式会社フジ・メディア・ホールディングスが3月31日に第三者委員会の報告書を公開した。そこで中居さんの「性暴力」を認定するとともに、それが業務の延長戦上で起きたと発表した。

 今後は6月に予定される同社の株主総会で、役員案がどのように承認されるかなどが焦点になる。かつてライブドア代表時代にフジテレビ(ニッポン放送株)買収に動いたこともある実業家の堀江貴文氏は4月5日、ユーチューブの「ホリエモンチャンネル」で、「フジテレビの今後について解説します」と題した動画を公開。ドナルド・トランプ米国大統領の発令した”関税ショック”のなか、同社の株価が高騰していること、株主構成を巡る“駆け引き”なども起きているのではないか、など詳しく語っている。

 また、日枝久氏の今後の影響力の希釈、「社内政争」の構造などにも言及。株主総会では、「面白い取締役提案が出てくる」可能性とともに、水面下で取締役などと手合わせし「株主と会社側で経営をしていく形になる」場合もあると見ていた。

 近年はメディア事業は収益性は低く、不動産事業で大きな利益を得てきた。その歪な構造について、”メディア”で勝負していける体制づくりが間違いなく求められていくと展望する。

「不動産投資は固いですが、メディア事業は上手く行けば何倍、何十倍にもなります。(不動産部門と)会社分割したほうがいいのではないか、という話も出てくると思います」

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 ただし、その前に――。ホリエモンは「まずは持ち合いの解消、経営改革、コンプライアンスやガバナンスの強化もやっていかなければいけないのかなと思います。ちょっと古い感じはします」と、新たな展開に向けた土台の作り直しに注目していた。