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【CL 現地発】ラウタロがアウェーで一撃。インテルがバイエルンに先勝、コンパニ監督は第2戦へ「ネガティブな気持ちで試合に臨むつもりはない」

インテルのラウタロ (C)Midori Ikenouchi

ミュラーが一時追い付く同点弾を決めたが…。

[CL 準々決勝 1st]バイエルン 1-2 インテル/2025年4月9日(現地8日)/アリアンツ・アレーナ

 ブンデスリーガとセリエAのそれぞれ首位に立つ、トップチーム同士が激突したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第1戦、バイエルン・ミュンヘンは1-2でインテル・ミラノにホームで敗れた。

 前半はバイエルンがゲームを支配し、幾度となく先制ゴールのチャンスを作った。しかしインテルのGKヤン・ゾマーが立ちはだかり、チャンスのたびに7万5000人の観衆から大きなため息が漏れた。

 その間隙を突かれて、38分、負傷からこの試合でしっかり復帰し先発したインテルのエースであるラウタロ・マルティネスに先制点を決められた。

 このあとは今季最大級のバイエルンサポーターによる大声援に包まれ、ホームチームがインテルに重圧をかけていく。その思いが結実し、85分、後半途中出場したトーマス・ミュラーが、彼らしいゴールを奪い切れるポジショニングから、ボレーでねじ込み同点とした。

 ところが、インテルはドロー狙いとはせず反撃に転じる。ミュラー弾の3分後だった。

 88分、左サイドからのクロスに合わせ、ダビデ・フラッテシが亡くなった祖母に捧げるゴールを決めてみせた。

 バイエルンはもう一度挽回しようと、精力的に攻撃したが力及ばず……。インテルが2-1で先勝した。

 インテルのシモーネ・インザーギ監督は試合後の記者会見で、「とても勝率の高いバイエルンを相手に勝てたことは非常に誇らしく思います。トップレベルの試合内容と結果に満足しています。後半のバイエルンの強い攻撃のなか落ち着いて集中力を持続できました」と喜んだ。

 一方、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は「強豪のインテル相手に、さらに多くのゴールを決めるチャンスがありました。クオリティの高いインテルの選手相手に、バイエルンは脅威を与えられました。おそらく私たちも危機感を与えられたに違いありません。来週のアウェーゲームは厳しい試合になると予想しますが、ネガティブな気持ちで試合に臨むつもりはありません」と前を向いた。

 まずは今週末のブンデスリーガのボルシア・ドルトムント戦に集中し、そのあとインテルとのアウェーゲームに臨む。

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report and photo by MIdori IKENOUCHI