フジテレビ、男性へのセクハラ被害も複数報告。あのアナウンサーの告白のみならず…
フジテレビ (C)SAKANOWA
第三者委員会からの報告書に記載、「必要な事実確認をした上で、速やかに関係者を厳正に処分」。
元タレントの中居正広さん(芸能界からの引退発表)の女性トラブルを発端に、コンプライアンスやガバナンスなど様々な問題が問われ、株式会社フジ・メディア・ホールディングスが依頼した第三者委員会の報告書が3月31日に公開された。そこにはフジテレビ局内で様々なハラスメントが風習として容認されてきた体質が明らかにされている。
そのなかでは、元同局アナウンサーの長谷川豊氏がユーチューブで堀江貴文氏に明かした、男性タレントから受けた性被害と思われる事案も報告されている。女性のみならず、男性職員に対するセクシャルハラスメントも横行していたようだ。
報告書の「アンケートやホットラインに関連するヒアリング結果について」の「ハラスメント被害」の欄では、次のような被害が報告されている(一部引用)。
・10年以上前の事案であるが、男性社員が番組出演者からキスをされ、同席していた 上司がこれを止めなかった。
・10 年以上前の事案であるが、男性社員が番組出演者から上半身を触られ、同じ番組 出演者から複数回の電話連絡を受け、上司に相談するも冗談ととられてまともに取り合ってもらえず、何らの対処がなされなかった。
・CX 社員(上司)から CX 社員(部下)がホテルに誘われる、キスをされる等のハラ スメント被害を受けた。
・人事部長の職にあった者について、社員に卑猥な写真を見せる等のセクシャルハラ スメント行為が多数申告された。
・10 年程度前の事案であるが、局長の職にあった者から秘書職にあった派遣社員が食事に誘われ、その後、キスをされる等のハラスメント被害を受けた。
・有力な番組出演者との個室での飲み会において、若手男性社員と若手男性出演者が 全裸になり、どちらが面白く酒をつぐことができる
そのように性別が分からないものも一部あるが、一般的には女性が対象であるセクハラや性加害疑惑だが、この報告が事実であれば、男性も被害を受けていたようだ。
これはフジテレビのみの問題なのか。あるいは、他のテレビ局でも起きていることなのか、あるいは日本の多くの企業でも見られるのか。
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フジテレビはこの報告書を受けて、「私たちは、重要な人権問題を決して見過ごすつもりはありません。今回指摘されたハラスメント事案については、当社として必要な事実確認をした上で、速やかに、関係者に対する厳正な処分をいたします」とスタンスを示している。