【川崎F】ACL激闘前の過密日程、長谷部監督が語った懸念「相手と戦うが、タイトスケジュールとも戦わなければならない」
長谷部茂利監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
大島僚太、橘田健人の負傷離脱を発表、神奈川ダービーでも足を攣る選手が…。
[J1 5節] 川崎 3-3 横浜FM/2025年4月9日19:03/Uvance とどろきスタジアム by Fujitsu
J1リーグ5節、川崎フロンターレが試合終盤に2失点を喫して逆転されたものの、90+10分、日本代表DF高井幸大の執念のジャンプヘッド弾により、横浜F・マリノスとの“神奈川ダービー”、3-3のドローに持ち込んでみせた。
川崎の長谷部茂利監督は試合後のDAZNのフラッシュインタビューで、「勝てるゲームだったと思っています。自分の提示を含めて、少しずつ足りなかったのかなと。久しぶりに出た選手も、初めて出た選手も、少し足りなかったと思います」と悔しさを噛み締めた。
また、対戦相手のみならず、「タイトスケジュール」とも戦わなければならないと、指揮官は吐露した。
「これからも試合は続き、相手と戦うんですけれども、タイトスケジュールとも戦わなければならない状況です。そこで大きなケガなく、全員が躍動できるように、マネジメントしていきたいと思います」
この試合翌日、4月2日の練習中に大島僚太、6日のFC町田ゼルビア戦で橘田健人が負傷し、チームの活動から離脱していたことがクラブから発表された。それを踏まえると、長谷部監督はかなり複雑な気持ちでもあることがうかがえる。
4月25日からは、サウジアラビアでAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート準々決勝からのファイナルステージに臨む。時差6時間ある中東の地での戦いに向かうわけだが、川崎は3月29日のFC東京戦からミッドウィークとの7連戦を経て、サウジ入りする日程になっている。むしろ、疲労がピークに達するなか、このACLのステージに臨むようなスケジューリングになっている。
大一番を控えたACL出場クラブへのJリーグの日程面への配慮のなさは以前から指摘されてきたものの、なかなか改善されずにいる。今回もその重要な戦いを前にした連戦中に、結果として、主力二人の離脱を余儀なくされた。
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この日の試合でも足を痙攣させて交代を余儀なくされるなどアクシデントによる交代もあった。選手を守る立場でもある長谷部監督は、コンディションなど慮りながら、初となるアジアナンバーワンのタイトル獲得を目指す。