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伊藤洋輝がいれば…「ケガ人が多すぎた」コンパニ監督悔やむ。バイエルン、インテルと僅差でCL敗退

インテルが勝利、バイエルン敗退…。ミュラー(右)のバイエルンでのCLラストゲームに…。写真:ロイター/アフロ

「厳しい現実ですが、チャンピオンズリーグ決勝をホームで戦うことはできなくなりました」

[CL 準々決勝] インテル 2-2 バイエルン/2025年4月17日(現地16日)/サンシーロ
※2試合トータル3-2でインテルが準決勝進出

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第2戦(セカンドレグ)、FCバイエルン・ミュンヘンはインテル・ミラノとのアウェーでの一戦、エリック・ダイア―のゴールで2-2に追い付いたものの、あと一歩及ばず、2戦トータルスコア2-3で敗れた。日本代表の3月シリーズ直後の試合で負傷した伊藤洋輝は再び手術を受けたたため欠場。ミュンヘンで迎える決勝に進むという夢は叶えられなかった。

 後半開始早々にハリー・ケインのゴールで、バイエルンが先制。2戦トータル1-1に追い付く。

 しかしそのあとインテルが58分にラウタロ・マルティネス、61分にバンジャマン・パヴァールといずれもコーナーキックから決めて、逆転する。2戦トータルスコアも1-3に。 

 そこから猛攻を仕掛けたバイエルンは、エリック・ダイアーのゴールライン上ぎりぎりのヘッド弾で、この試合2-2、トータルスコア2-3と1点差にする。

 バイエルンはさらにチャンスメイク。トーマス・ミュラーの技ありのヘディング弾は、ヤン・ゾマーにキャッチされる。そしてラストプレーでは、キングスレイ・コマンの決定的なシュートが枠の上を越えてしまい……ここで試合終了となった。

 ヴァンサン・コンパニ監督は試合後の記者会見で、「このインテル戦前の重要なトピックスに触れざるをえません。ケガによって欠場する選手が多すぎました。それでも私たちはとても良いプレーをしたと思っています。初戦にはいくつか後悔があり、今回の2戦目はさらに悔いが残りました。それだけ多くの良いプレーができたと感じています」と振り返った。

 伊藤不在も大きく影響することになった。さらにヤマル・ムシアラ、アルフォンソ・デイヴィス、ダヨ・ウパメカノ、マヌエル・ノイアー……このタイミングで一気に主力を欠き、クラブの悲願であった、ファイナルをミュンヘンで戦うことはできなくなった。

「ファンの素晴らしいサポートに感謝しています。インテルのクオリティを認めなければなりません。それでもインテルより多くのゴールを決めるためのチャンスを十分作れていました。厳しい現実ですが、チャンピオンズリーグ決勝をホームで戦うことはできなくなりました。その事実は変えられません。しかしパフォーマンスに関しては、この2試合、勝つための力を十分発揮できたと確信しています」

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 また、ハリー・ケインは「バイエルン・ミュンヘンにいる限り、チャンピオンズリーグの準決勝と決勝に進むことは当然のことです。私たちはラウンドごとに成長し、世界中のどのチームにも勝てるとも確信していました。これがサッカーであり、今シーズンを台無しにしてはいけません。ブンデスリーガのタイトルをミュンヘンに持ち帰らなければなりません。数日後に試合があります。立ち直って、勝利の軌道に戻らなければなりません」と、この現実を受け止めようとしていた。