クリロナやはりアル・ヒラル移籍か! イエロSDが記者会見「ロナウドが参加しているのはサウジアラビアの国家プロジェクト」
アル・ナスルのクリスチアーノ・ロナウド(C) 2025 Asian Football Confederation (AFC)
アル・ナスルとの契約更新へ「交渉中」と現状を説明。
サウジアラビア1部アル・ナスルのイエロ・スポーツダイレクター(SD)が5月29日に記者会見を行い、世界中から注目を集めるポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(Cristiano RONALDO)との交渉の進捗状況などを語った。
ロナウドとアル・ナスルの契約は今季2024-25シーズンまで。ロナウドの意向によりあと1年更新できるオプションが付帯されていると言われる。
しかし、これまで歴史上最高額で「合意した」などと現地で報じられてきたものの、契約更新は正式に発表されずにいた。
一方、ロナウドは今回から大会方式が刷新されるクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)出場を視野に入れていると言われる。しかし、アル・ナスルは出場権を得られずにいる。
6月1日から10日まで、クラブW杯出場チームの所属するリーグの移籍マーケット(選手登録期間)が開く。そこで、サウジから出場するアル・ヒラルに加わるのでは、とも言われ、現地メディアは移籍が決定的だとも報じた。
そんななかで、イエロSDが記者会見を行った。
元スペイン代表は「クラブを去りたい人はもちろん尊重しますが、クラブが優勝できなかったからと言って、1シーズンで監督やスポーツディレクター、あるいは一部の選手を退団させるのは不合理だ」と強調している。
そしてクリスチアーノ・ロナウドとの契約について語る。イエロSDはこのスーパースターは、2034年のワールドカップ(W杯)誘致と成功という国家プロジェクトのもとで招聘されたと説明している。
「クリスチアーノ・ロナウドが最初から参加しているのは、サウジアラビア王国にとってのプロジェクト。そこで彼はアル・ナスルを選びました」
「私たちはロナウドと契約更新に向けた交渉を行っています。神のご加護があれば、私たちは解決策を見出せるはずです」
「ロナウドとアル・ナスルの契約は6月末までです。彼が引き続き私たちのチームに所属できるように尽力します。多くのクラブが彼の獲得に興味を示しています」
そのように説明しているが、噂される(決定的と現地日刊紙で報じられる)アル・ヒラルへの移籍がやむを得ない――というニュアンスの発言もある。
「ロナウドの存在は、まさに国家プロジェクトと言えます。彼はサッカー史における偉大なるフェノメノであり、このサウジアラビアリーグの発展に貢献してきました。私たちは彼と契約更新に向けて連絡を取り合っており、今後も彼が私たちと共に歩んでくれると願っています」
記者会見では、ステファノ・ピオリ監督解任を希望する声が相次いでいるが、イエロSDは「一度勝てなかっただけで監督交代をしていては、何も残らない。スポーツの構造を積み上げていくためには、継続性が大切です」と、サウジアラビアの早すぎる監督交代のサイクルを批判している。
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ロナウドは5月27日、自身のエックスとインスタグラムで、「この章は終わった。この物語? まだ書かれていく。すべての人に感謝します。(This chapter is over. The story? Still being written. Grateful to all.)」と投稿。2年連続無冠に終わったアル・ナスルを去ることを仄めかしていた。