【鹿島】“価値あるOG” 鬼木監督がスタイル浸透に手応え「ボールを取ることが目的ではなく、そこからゴールを決めることを今回大事にしていた」│鈴木優磨プロ初ハット、天皇杯 群馬に4-0快勝
鹿島の鬼木監督。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
「守備だけではなく、守備からの攻撃を含めてよくやってくれたと思います」
[天皇杯 2回戦] 鹿島 4–0 群馬/2025年6月11日19:00/カシマスタジアム
天皇杯2回戦、鹿島アントラーズが鈴木優磨のプロ初のハットトリックとオウンゴールでザスパ群馬に4-0の勝利を収めて、3回戦へコマを進めた。
鹿島の鬼木達監督は試合後の記者会見で、「平日ナイターに集まってくれたサポーターの期待に応えられて良かったと思います。選手が非常にアグレッシブにスタートから最後まで戦い続けてくれました。攻撃でも、守備でもアグレッシブに戦ってくれたと思います」と、ピッチに立った選手たちの健闘をたたえた。指揮官の浸透させる攻撃を貫くスタイルが、90分の中で内容と結果で示される勝利となった。
また、36分に相手のバックパスがオウンゴールになったシーンも、「得点のほうも、スタート(先制点)はオウンゴールでしたけれども、自分たちがスペースに(プレスを)掛け続けてのものだったと思います。その選手の頑張りが後半につながったと思います」と、チームとしての圧力が結実したものだと頷いた。
そして指揮官は「ここからは頭を切り替えて、次のリーグ戦へ、いい形で臨みたいと思います」と、14日のホームでのサンフレッチェ広島との重要なJ1リーグの一戦へ意欲を向かわせていた。
この一戦、J2復帰を目指す群馬は鹿島対策をかなり練ってきていた。ただ、それを上回る形で、1試合トータルで見ると、理想的な試合運びをできた。
「トレーニングの中からかなり守備のところも、選手がしっかり相手がどのようなチームで、どのような狙いかを把握しながらやってくれたと思います。トレーニング中にエラーもありましたが、より強気にやることで、ゲームの中では成功が多く出ると思っていたので、選手たちはブレずにやり切ってくれました」
何より鬼木監督は「ボールを取ることが目的ではなく、そこからゴールを決めることを今回大事にしていました。ゴールになるシーンもあり、数多くチャンスも作れていたので、守備だけではなく、守備からの攻撃を含めてよくやってくれたと思います」と、90分通じてゴールへ向かっていこうとチャレンジし続けた選手たちの姿勢をたたえた。
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鹿島は次戦J1リーグ、6月14日に再びカシマスタジアムで広島と対戦する。首位の鹿島は勝点40。広島は1試合消化が少なく、8ポイント差の暫定5位につけている。