【浦和】モンテレイ戦、スコルジャ監督の記者会見「完全に打ちのめされた」。一方で「将来へのささやかな楽観的要素」とは? 0-4完敗…クラブW杯3試合全敗に終わる
浦和のスコルジャ監督。(Photo by Alex Pantling - FIFA/FIFA via Getty Images)
「この3試合は全て、私たちが本命ではない、という立場で臨みました。相手の強みをいかにして打ち消すか…」
[米国クラブW杯 E組 GS3節] 浦和 0–4 モンテレイ/2025年6月26日10:00(現地25日18:00)/ローズボウル(ロサンゼルス)
クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)グループステージ(GS)第3戦、J1リーグ浦和レッズはメキシコ1部(リーガMX)CFモンテレイに0-4で敗れ、今大会3連敗に終わり、GS最下位で大会を去ることになった。
浦和のマチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、「今日の試合は、よりオープンなサッカーをしたい狙いがあり、モンテレイに対し、より高い位置からプレスをかけようとしました。攻撃面に関しては、過去2試合より多くのチャンスを作れた試合だったと思います」と振り返った。
しかし松尾佑介が決定機を逃したあと、ネルソン・デオッサに衝撃の無回転ミドルを叩き込まれ、瞬く間に3ゴールを決められた。
「全体的に見ると、最初の失点までの時間帯、上手く攻撃の形を作れていたと思います。もしも私たちが先に点を取れていれば、違った展開になっていたかもしれません。モンテレイの中盤を突破し、試合の重心を変えられてもいました」
「アタッキングサードでの落ち着きが少し足りなかったかもしれません。決定的だったのは、最初の失点と、飲水タイム直後のあの危機的な時間帯でした。2失点目は34分、その4分後にまた失点しました。あの8分間(記録上は9分)が我々のチームにとって非常にクリティカルな時間でした。最初の失点のあと、その状況にもっと上手く対処すべきでした」
この3試合から学んだことを問われると、指揮官は次のように答えた。
「この3試合は全て、私たちが本命ではない、という立場で臨みました。相手の強みをいかにして打ち消すか、その方法を探さなければなりませんでした。モンテレイは攻撃的な選手たちの質の高さが明らかでした。昨日の会見でネルソン・デオッサに触れましたが、彼は今日30メートルのシュートを決め、試合の均衡を破りました。
このような能力を持つチームとの対戦は学びの場です。これは、私たちがシーズンの後半戦に持ち帰りたいものであります」
さらにスコルジャ監督は「もちろん、今日は完全に打ちのめされたと言えるでしょう」とこの大敗を受け止め、「ささやかな楽観的要素」として、次のように語った。
「良い時間帯もありました。そのことを忘れたくありませんし、チームにも思い出させたいと思っています。私たちも良い時間帯にはゲームを作り、チャンスを作り出せていたことを。ささやかですが、これが将来に向けた楽観的な要素です」
グループEはインテル・ミラノが2勝1分で首位、モンテレイが1勝2分の勝点7で2位でそれぞれベスト16に進出。一方、リーベル・プレートが1勝1分1敗の勝点4で3位に終わり敗退が決まった。
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協力◎浦和レッズ