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【2018シーズンへ一問一答】大宮・石井正忠監督「1次キャンプからボールを使い戦術を浸透させる」

石井監督のもと、大宮が1年でのJ1復帰を目指す。(C)SAKANOWA

ベースは4-4-2。キャンプ直前の2日間のミーティングでコンセプトを伝える。

 石井正忠監督のもと、大宮アルディージャがリスタートを切る。シーズン開始からチーム作りに携わる今季、指揮官は「目標はJ1昇格とJ2優勝。そのために徹底的に鍛え、戦術を浸透させる」と決意を示す。鹿島アントラーズでの監督時代、国内2冠をもたらし、FIFAクラブワールドカップでレアル・マドリーに次ぐ準優勝に導いた。昨季J2降格が目前に迫るなかで監督に就任したものの、チームを救えなかった悔しさを胸に、再建への人一倍の責任を感じながら新シーズンに挑む。石井監督に今後のチーム作りのプランについて話を聞いた。

――◇――◇――◇――◇――

――石井監督は選手に合わせてシステムを決めるのか、それともベースにある基本システムや戦術のなかで選手の個性を生かすのか。どちらのタイプですか?

 4-4-2をベースに考え、どういう選手がどのポジションにフィットするのかを見極めていきます。これまでプレーしてきたポジションに加え、新たなポジションにも適応できるのかどうか試してもいきます。今は様々な状況に応じ複数のポジションをできることが求められますので、どんどんトライしてもらいたい。

――4バックにはこだわっていくと?

 戦ううえでバランスが良いと考えています。もちろんゲーム中に最終ラインが必ず4枚でなければいけないとは思いませんし、自由度のあるシステムでもあります。もちろん、試合中に交代選手が入ることによって、戦い方にも変化を付けていきます。

――昨シーズンから大幅に選手が入れ替わりました。チームづくりには、石井監督の意向も十分反映されたのでしょうか。

 まだまだです。昨シーズンは3試合指揮を執りましたが、トレーニングできたのは実質5週間程度でした。だから今年が改めて初めてという思いで、戦術面をキャンプから落とし込み、開幕までに整理していきます。選手個々は高い能力を持っていますので、そこを上手く噛み合わせていこうと思います。

――石井監督から補強に関して要望したことは?

 もちろん細かいポジションの要望は出しました。ただ西脇徹也強化部長も言っていましたが、まず大宮で戦いたいという心を持った選手こそ必要だと感じていました。J2に降格しても残ってくれた選手、このチームをJ1に上げるために力になりたいと来てくれた選手、そういった気持ちのある選手をトレーニングから鍛えて、タフに戦わせることに重きを置きたいと考えています。

【次ページ】大宮のために戦いたい。その気持ちを持った選手を必要とした。

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