【2018シーズンへ一問一答】大宮・石井正忠監督「1次キャンプからボールを使い戦術を浸透させる」
大宮のために戦いたい。その気持ちを持った選手を必要とした。
――「大宮のために」と思える選手がひとつになる。その一体感が重要だと、石井監督をはじめ皆さんが新体制発表会で言っていました。
他チームに移籍してしまう選手も当然いましたが、そこで必死に引き留めるのではなく、まず、このチームのために残って戦いたいと思える選手、新たに加わり戦おうと思ってくれる選手をまず大事にしたかった。埼玉県出身の選手、元大宮でプレーした選手が加わってくれましたが、いずれも心のこもった選手ばかりです。
――キャンプでのプランは固まっているのでしょうか。
守備と攻撃のコンセプトは、(大宮で練習する)始動翌日からの2日間のミーティングで説明し、そのイメージを持ってもらったなかでトレーニングをしたいと思います。沖縄での1次キャンプは、さっそくボールを使ったトレーニングで、どんどん戦術を落とし込んでいきます。週末にはすぐ練習試合を行う予定です。実戦的なトレーニングを続け、戦術を浸透させていきます。
――昨シーズンの最後、そういったことは選手たちにも伝えていたのでしょうか?
そうですね。オフになる前、来年1月のこの日に練習試合が組まれている。その日のためにオフを過ごしてほしいと伝えました。
――新体制発表会では「一人ひとりの力を最大限に引き出す練習をして、一つのチームにする」と語っていました。キャンプではさっそく密度の濃い日々が始まりそうですね。
もちろんフィジカルの強度はもっと高めなければいけないと昨シーズン実感したので、そういった練習もします。ただ、ボールを使いながらのトレーニングで、フィジカルとボールを分けずに鍛えていきたいと思っています。できるだけボールを使ってコンディションを上げていきます。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI