【G大阪】中村憲剛、遠藤保仁の特長を併せ持つ…芝本蓮「1日も早くJ1のピッチに立ちたい」
芝本はすでに昨季Jリーグデビュー&初得点を記録。今季はもちろん、まずJ1初出場を狙う。(C)SAKANOWA
G大阪ユースから昇格を果たした期待のボランチ。スタイルは憲剛。目標はヤット。
ガンバ大阪ユースからトップチームに昇格した芝本蓮が1月20日、レヴィー・クルピ監督や新加入選手が一堂に会した新体制発表会で決意を示した。
すでに高校3年時の昨季J3で「Jデビュー」を果たしており、28試合に出場。10月30日の29節・北九州戦では技ありループシュートで、初ゴールも奪った。
また11月26日の33節・SC相模原戦でも非凡な才能を見せ付けていた。0-2とリードを許すなか、芝本は後半開始から投入。すると複数のポジションをこなして攻撃を牽引。1点差に詰め寄ったあとの65分には、バイタルエリアでセカンドボールを拾い、一美和成に縦パスを放って、味方を追い越す動きでペナルティエリアに進入。DFの注意を引いて、一美の同点ゴールをもたらした。
線は細いものの鋭い縦パスや強烈なロングキック、精度の高いサイドチェンジなどで攻撃を組み立てる。その佇まいや球質は川崎フロンターレの中村憲剛と似ている。また、新体制記者会見では憧れの選手に遠藤保仁の名前を挙げていた。1本のパスで状況を打開できる点は、共通点に挙げられる。最高のお手本がトップチームにいる環境は、ルーキーの成長をさらに促すに違いない。もちろん同じくボランチもこなせる矢島慎也も加わり、クラッシャータイプの今野泰幸もおり、チーム内の競争は熾烈を極める。ただ、だからこそ揉まれてどのような選手になっていくのか期待も膨らむ。
「ポジションはボランチです。特長はスルーパスだと思っています。一日も早くJ1のピッチに立てるように頑張ります」
そのように初々しく語った芝本。とはいえそのプレーはもう18歳とは思えないほど卓越しており、レヴィー・クルピ新監督の目に留まる日はそう遠くないだろう。
G大阪は1月22日から沖縄県中城村での1次キャンプに臨む。
文:サカノワ編集グループ