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J1全18チーム、仕上がり度総チェック! 柏、C大阪、磐田に「A」評価。川崎、G大阪に不安!? 2018年の注目選手は――

磐田の左SBギレルメ、名古屋のガブリエル・シャビエル、横浜FMのユン・イルロク、鳥栖の高橋秀人…。清水のクリスラン&鄭大世のパワー系2トップも注目。

ACLで絶好調の伊東純也も注目株の一人。3月のA代表の欧州遠征に抜擢も!? 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

 まずジュビロ磐田の左サイドのギレルメは、ブラジル出身のレフティで、3バックと4バックに対応できる。練習試合では、さっそくブラジル人サイドバックらしい、思い切ったオーバーラップを見せていた。アダイウトン頼みだった左からの崩しが”2枚刃”になり、しかも、そこに中村俊輔からの質の高いサイドチェンジのキックが絡む――。大ケガから小川航基が完全復活し(すでに実戦復帰)、川辺駿の退団した穴を埋められれば、ACL出場権”以上”を狙える。

 名古屋グランパスは、新加入の元ブラジル代表FWジョーに注目が集まる一方、昨季途中加入から16試合で7得点・15アシストと驚異の数字を残したガブリエル・シャビエル、オーストラリア代表GKランゲラックと、助っ人が実力派揃い。彼らが機能すれば、J2からの復帰1年目にして、優勝争いに加わることも?

 そして神戸の助っ人陣は相乗効果が期待できる。昨季終盤から徐々に噛み合ってきたルーカス・ポドルスキが新主将に任命され、とにかく燃えている。そこにウェリントンも加わり、16年得点王のレアンドロも大ケガから復帰。彼らをいかに組み合わせるのか、吉田孝行監督のマネジメント力も問われる。

 一方、横浜F・マリノスはポステコグルー監督を迎え入れ、まさに転換期を迎えている。U-17、20韓国代表経験のある新サイドアタッカーのユン・イルロクがキーマンに挙げられる。ただやはり、4年連続フルタイム出場を記録し、2月25日に40歳の誕生日を迎える中澤佑二を中心とした堅守が、しっかり1試合通じて耐えきれるかがこのチームの生命線か。

 継続路線で3年目を迎えるマッシモ・フィッカデンティ監督のもと、サガン鳥栖は本気でタイトルを狙う。覚悟の移籍を決めた高橋秀人、新エース候補の田川亨介、この攻守のポイントとなるふたりが機能すれば、その悲願は近づく。欧州のシーズン終了後の夏のマーケットで、どのように動くかも見どころだ。

 同様に継続路線のベガルタ仙台だが、清水に移籍したクリスランが昨季決めた8ゴールをいかに埋めて上積みをするのか。20歳のブラジル人FWラファエルソンが、ハマるかどうかが成績に直結しそうだ。

 清水はクリスラン&鄭大世の大型2トップが売りに。パワーと技術を前面に押し出すアタッカー陣は、他のJクラブではあまり見られないだけに、他チームがどのような対策を取ってくるのか。そのあたりに注目してみるのも面白そうだ。

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