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J1全18チーム、仕上がり度総チェック! 柏、C大阪、磐田に「A」評価。川崎、G大阪に不安!? 2018年の注目選手は――

練習試合で結果を残せずにいるG大阪。長崎は初昇格からJ1残留へ”三度目の正直”なるか!?

握手する柏(左)と荒野。城福対ミシャの”ムービングフットボール”対決が開幕戦で実現。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

 前浦和指揮官のペトロヴィッチ監督の就任した札幌は若手を含め多くのバイタリティ溢れるタレントを獲得し、一方、小野伸二らベテランも好調だ。とにかく走るチームになりそうだが? と指揮官に聞いたところ、「それはマスト(muss)だ。走らなければならない」と語り、笑顔を浮かべていた。昨季から札幌は3-4-2-1布陣には取り組んでおり、指揮官が理想とするダイナミックな攻撃が、早い段階から見られるかもしれない。

 FC東京は完全実力主義を掲げる長谷川健太監督のもと、富樫敬真や久保建英の抜擢も十分あり得る。J3も戦うため35人を登録しており、チーム内のシャッフルにより、大ブレイクを遂げる選手が出てくるかもしれない。

 G大阪は遠藤保仁を前線に起用するなど、レヴィー・クルピ監督が新たなバランスを模索。一方、今野泰幸が右足痛で別メニューが続いているのは懸念材料。また、練習試合でもなかなか結果を残せずにいた。攻撃陣のタレントは豊富だが、黒子的な守備のできるタレントがやや不足している感はある。攻撃陣に若手が絡んでくると、クルピ流の魅惑のサッカーが実現できそうだ。

 長崎は戦力的に他チームより見劣りする。それでも昨季でさえJ3降格候補と呼ばれながら、J1昇格を勝ち獲ってみせた。FWファンマがJ1レベルでも通用すれば、十分に戦えるか。3バックと4バックの併用を模索しており、2007年の横浜FC時代以来となる高木琢也監督のJ1での采配も鍵を握る。3節の浦和戦のチケットはすでに完売。ブームが起きるなか、いかにV・ファーレンを地元に根付かせるかもテーマになる。2014年の徳島ヴォルティス、2015シーズンの松本山雅以来となるJ1初昇格チーム。彼らができなかった1年での再降格阻止――”三度目の正直”なるか。とにかく難しいが、それだけやり甲斐のあるミッションでもある。

 続いて、注目選手も挙げていきたい。

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