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【日本代表】論理と感覚…良さ見えにくい?柴崎岳が質問に戸惑う「プレーで発信ということではなくて?」

オンラインによる取材に応じた日本代表の柴崎岳。協力:日本サッカー協会

メキシコとの対戦は、「W杯であり、もっと先を見据えたうえで、今対戦できるのは良いこと」。

[国際親善試合] 日本代表 – メキシコ代表/2020年11月17日21:00(日本時間18日5:00)/グラーツ・リーベナウ・シュターディオン(オーストリア)

 日本代表のMF柴崎岳(CDレガネス)が11月16日、オンラインによる取材に応じて、翌日のメキシコ代表戦(日本時間18日5時開始)に向けて抱負を語った。

 新型コロナウイルスの影響により、本来ワールドカップ(W杯)2次予選が行われるはずだったこのタイミングで、メキシコとの対戦が実現した。そのことについて柴崎は次のように、“流れ”を捉えることが重要だと強調した。

「いろいろな状況下、僕らはその場、その場で対応していかなければいけません。こういった機会をポジティブに捉えていくこと、それに限ると思います。こうした世界の強豪国を相手に戦うことは、サッカーの質が変わっていく機会にもなります。ヨーロッパに数多くの選手がいるだけでなく、メキシコ国内のサッカーのレベルも高い。この先のW杯であり、もっと先を見据えたうえで、この相手と今対戦できるのは良いことだと捉えています」

 また、この質疑のなかで、例えば遠藤航がVfBシュツットガルトでブンデスリーガでのデュエル勝数1位を記録していることが話題になっていて、そういった“(データのように)目に見える、分かりやすさ”について質問が出た。ピッチ上のコンダクターを担っている柴崎は、次のように語った。

「周りに指示を出して、それがどのように伝わっているかは分からないところはもちろんあります。ただ皆さんが思っている以上に、ピッチの中ではコミュニケーションが取れています。それが上手くいく時と、いかない時があるのも事実です。感覚のズレは、外から見るのと、中で見るのと、違うかもしれません。何とも言えない部分ではあります」

 評価は外からされるものだと捉える柴崎は、「外から見ていると、起きている現象が全てで、それが結果や評価になっていくことは分かっています。見方の違いとも言えますが、そこはなんとも自分から言い難いです」と、そこも含め、受け止め方は自由であるという認識だった。

 ただ、周囲にその特徴や良さが伝わりにくい。発信するのも難しい――。そう質問を解釈した柴崎は、次のように語った。

「発信というのは、プレーで発信していくことではなくてですか? 分かりずらさを(言葉で)表現していくことですね。そうですね、分かりやすい部分は表現しやすく、その良さもあります。なかなか伝えずらい部分は、確かにあるのかなと思います。言っていることは分かります」

 言語化できる部分と難しい部分。言語化すべき部分とあまりしないほうがいい部分。論理と感覚。柴崎は基本的にはプレーで体現していく、メッセージを発していくタイプである。確かにその意味では、このメキシコ戦、勝利へと導くプレーが期待される。

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[文:塚越始]

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