【日本代表】韓国戦スタメン、監督・選手の「声」から読み解く。吉田、遠藤、大迫のセンターラインは確定か。南野は左サイド有力
森保監督と選手のコメントから読み解いた韓国代表戦での日本代表のスタメン予想。(C)SAKANOWA
大迫はCFとしての矜持を示す。ターゲットは「長年やってきたワントップで、しっかり結果を残すこと」。
[国際親善試合] 日本 – 韓国 /2021年3月25日19:20/日産スタジアム
国際親善試合の日本代表(SAMURAI BLUE)対韓国代表戦が3月25日、日産スタジアムで行われる。FIFAランキングは日本が27位、韓国が38位。森保一監督の試合前日の記者会見、また選手のメディア対応のコメントから、間もなくキックオフを迎える日本代表のスタメンを予想したい。
センターバック吉田麻也、ボランチ遠藤航、センターフォワード大迫勇也――このセンターラインは確定と見ていいか。ただ遠藤は直近のバイエルン・ミュンヘン戦(●0-4)で77分に途中交代し、開幕から25試合続いたフル出場記録が途絶えている。コンディションによっては出場回避もあり得る。
また、22日中に入国できたことでキャプテンを務めてきた吉田は防疫体制をパスし、韓国戦の出場が可能となった。32歳のセンターバックはチーム全体の士気を高めるように日韓戦について、「日本代表で戦う以上、最も大切な試合」「(年下の世代に向けて)確実に一つ意識してほしいのは、キャリアの中で一番大事な試合になるということ」と闘争本能のスイッチを入れる。この試合に懸ける思いが伝わるだけに、スタメンは確実と見ていい。
大迫勇也は所属先のヴェルダー・ブレーメンでは出場機会に恵まれず、2列目での起用が続く。
「今の状況は自分が一番分かっています。改善するだけです。代表ではしっかりワントップで出られるので、そこでいい結果を残したい。チームではインサイドハーフもしています。(日本代表での今回の2試合で)長年やってきたワントップで、しっかり結果を残すこと。コンディション的にもさらに上がると思うので、この2試合はすごく大事になります」
そのように、この日韓戦の舞台を、むしろ心待ちにしていたと心境を明かす。しかもブレーメンでは無観客試合が続いていて、「ファンの皆さんの前でプレーできるのは、めちゃくちゃ嬉しいです」と新鮮な気持ちでピッチに立つ。
遠藤は具体的にメキシコ代表戦の反省を踏まえ、次のように課題を挙げる。
「前の選手が主導でプレスをかけ始めると連動することが、まだまだ今の代表では足りないのかなと思います。そこはもっともっと声を掛けてやっていかなければいけない。前からいくのか、一旦ブロックを敷くのか。チームとしてハッキリさせないと」
その言葉からは、チームの中心選手としての自覚も感じられる。
そして森保監督はボランチの人選について、次のように語る。
「遠藤航は代表の中でも、継続して力を発揮してくれています。チームがやってきたことを把握し、日常でも(シュツットガルトで)素晴らしいプレーをして自信を持って帰ってきてくれていると思います。ドイツで培っている力を存分に発揮してほしい。(一緒に組む選手は?)柴崎とこれまで多くの場合組んできましたが、今回はお互いの良さを出せる関係性を持ってプレーしてほしい。誰と組んでもできることを、全ての選手に感じてもらえるように。組むボランチだけではなく、チームの中心として、上手く機能するように力を発揮してもらいたいです」
守田英正も22日夜に入国し、この韓国戦に出場できるように間に合わせた。ボランチは遠藤&守田のコンビが有力か。
また、南野拓実は日本代表ではトップ下を主戦場にしてきたもおの、サウサンプトンFCでは左ウイングでの起用が増える。今回10番をつけるアタッカーは「ポジションは自分が決めることではない。監督から与えられたポジションで全力を尽くすだけだと思っています」と話す。アイントラハト・フランクフルトでトップ下(シャドー)を務める鎌田大地の台頭もあり、左MFでの先発となるか!?
佐々木翔もキーマンの一人だ。敗れた2019年のE-1東アジア選手権の日韓戦(●0-1)に出場していて、「再び戦えるチャンスがあるのは嬉しい。必ず倒したいです」と、静かに熱く人一倍闘志を燃やしている。
通算成績は13勝23分40敗。試合は19時20分キックオフ。日本テレビ系で全国生中継される。
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[文:サカノワ編集グループ]