【皇后杯】壮絶な撃ち合いを制し、ベレーザ4連覇!激動の2020シーズン、最後に女神が微笑む。浦和Lは2冠ならず
皇后杯4連覇を達成した日テレ・東京ヴェルディベレーザ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
安藤梢の執念の同点弾も、小林里歌子の2ゴールで4-3!
[皇后杯 決勝] 日テレ 4-3 浦和L/2020年12月29日/サンガスタジアム by KYOCERA
皇后杯決勝は壮絶な撃ち合いのすえ、日テレ・東京ヴェルディベレーザが小林里歌子の終盤2ゴールなど4-3で浦和レッズレディースに競り勝ち、同大会4連覇を達成した。86分に安藤梢のゴールで3-3に追い付いた浦和だが、最後に振り切られた。激動の2020シーズン最後、女神はベレーザに微笑んだ。女子サッカーは来年に新たな局面に突入し、女子初となるプロサッカーリーグのWEリーグが発足する。
試合は11分、準決勝のマイナビベガルタ仙台戦(〇4-1)でハットトリックを達成していた、なでしこジャパンの新エース候補の遠藤純が勢いを持続し、先制点を叩き込む。さらに41分に宮澤ひなたも準決勝に続くゴールを決め、日テレが点差を広げる。
後半は浦和が凄まじい粘りを見せて挽回する。53分に高橋はな、そして69分にレッズの「9番」、エースストライカー菅澤優衣香が決めて2-2に追い付く。
それでも73分、日テレは小林里歌子のゴールで再び勝ち越す。が、86分、途中出場していた浦和Lのレジェンド安藤が決めて、再び3-3に。
なでしこリーグ女王の浦和と皇后杯3連覇中の日テレ――互いのプライドが一歩も譲らぬ好ゲームに。痺れる展開は88分、小林がこの日2点目を叩き込み、これが決勝点になった。
なでしこリーグでは3位に終わった日テレだが、高い技術と組織力を示し、4-3で死闘を制して、皇后杯「4連覇」を達成した。
[文:サカノワ編集グループ]