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【AC長野 vs 新潟L】今日8/9 WEリーグ開幕! “新発田のアイドル” 滝川結女が信越ダービーから「二回り成長」を目指す

AC長野の三谷沙也加(左)と新潟Lの滝川結女(右)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

長野9年目の三谷沙也加「見に来てくれる人が勇気をもらえたなって思ってもらえる試合に」。

[SOMPO WEリーグ 1節] AC長野 – 新潟L / 8月9日18:00/長野Uスタジアム

 AC長野パルセイロ・レディースとアルビレックス新潟レディースは信越対決で、WEリーグの2025-26シーズン開幕を迎える。

 皇后杯決勝で三菱重工浦和レッズレディースにPK戦の末に敗れ準優勝に終わった新潟Lだが、そこからしっかりと力を付けてきた。WEリーグは4位で終え、今季こそ上位3チームにまず食い込むことを現実的な目標に、そして優勝を狙える位置でシーズン終盤を迎えたい。

 そんな新潟で今最も熱い“新発田のアイドル(自称)”滝川結女は、東アジアE-1選手権に追加招集で日本女子代表入りを果たして、初ゴールをマーク。今まさにブレイクを遂げている。

 元新発田市役所勤務からWEリーガーになったシンデレラMFは、「皇后杯決勝が終わった頃からプレッシャーを感じてスランプに陥ってしまいました。それを乗り越えて今回代表にも選ばれました。ただ、そこで戦うにはフィジカルも実力もまだまだだと痛感させられ、これを機にもう二回り成長できるはずだと感じました」と、より高みを見据える。

 アジリティを生かして攻撃に変化をもたらし、「こぼれ球への反応、嗅覚は昨シーズンを通して身に付いたもの。そこに(E-1で課題となった)スプリントが加わればもっと自分が思い描くプレーにたどり着ける」と意欲を示す。古巣・長野との一戦であり、ゴールと勝利で弾みをつけたい。

 そんな新潟をホームで迎え撃つ長野だが、昨季は新潟Lに僅差で2敗を喫している。長野で9年目を迎える三谷沙也加は「粘り強いサッカーをしていても最終的には決められてしまっている。デュエルで勝てないと厳しいぞと監督には常に言われていますし、トレーニングも対人、対人、対人、対人……。他チームから来た選手にも驚かれるくらいハードなので強度は上がっています」と、ハードワークに自信を漲らせる。

 かつて、なでしこリーグ時代には1万人を超す観客動員を誇った長野だが、集客に苦しんでいる現状もある。三谷は「WEリーグになって2000人に届かない試合ばかりで……。やっぱり結果が全て。見に来てくれる人が勇気をもらえたなって思ってもらえる試合ができれば次につながります。結果を出していくのが私たちのやるべきこと」と、ファン・サポーターを魅了したいと言う。

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 注目のダービーマッチ。ゴール前のみならず、全てのエリアで繰り広げられる一つひとつのデュエルが、最後は勝敗に直結する。

Posted by 早草紀子