柴崎岳の全プレーを検証。エリア内に飛び出しチャンスを作ったが…
右サイドに入った柴崎は、何度かフリーになったもののパスが回ってこなかった。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
惜しいシーンは一度だけ。一歩手前でプレーが止まる場面が目立った。
[リーガエスパニョーラ]ジローナ1-0ヘタフェ/2017年12月17日/エスタディ・モンティリビ
スペイン1部ヘタフェCFのMF柴崎岳は12月17日の16節・ジローナFC戦、0-1とリードされた66分から途中出場したものの、ボールに触れる機会が限られ、目立ったチャンスは一度しか作れなかった。柴崎の全プレー機会を検証する。
柴崎はエクアドル代表のジェフェルソン・モンテーロとともに投入される。右に柴崎、左にモンテーロが入り、アウェーチームは両サイドから揺さぶりをかけた。
しかし柴崎にはプレー機会がなかなか訪れない。70分にボール奪取に絡み、72分にバックパスを回す。ただそこから左サイドのモンテーロからの崩しが続き、10分ほどボールにも触れられない。時に中央のスペースに入り込んでフリーになる柴崎だが、その手前でボールが止まってしまうケースが目立った。
83分に敵の背後を突いてペナルティエリア内でパスを受け、そこからマイナスのクロスを放つ。しかし、これは味方と合わず……。このプレーが唯一この日、ゴール前で脅威を与えたシーンだった。
その後、柴崎が二度ほどボールタッチしたが、効果的な縦パスには持ち込めなかった。
ケガから復帰して2試合連続の途中出場で、出場時間は前回エイバル戦(△0-0)の16分から10分近く伸びた。アディショナルタイムと合わせ約30分プレーしたのは、シュートを決めたものの負傷した9月16日のバルセロナ戦(●0-1)以来約3か月ぶり。ここ2試合、チームは1分1敗と勝てずにいるだけに、背番号10に次こそは状況を打開するような一仕事が期待される。
文・サカノワ編集グループ
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