南野獲得はリバプールの将来を見据えた補強「フィルミーノと入れ替わるのが理想」
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
レッズの3トップは年齢的にフィジカル面のピークへ。
イギリスメディア『リバプールエコー』はこのほど、「コスタス・ツィミカスと南野拓実の補強が、リバプールの補強の秘密と新たな戦略の進行を証明している」と題したレポートを掲載した。その中で、イングランド・プレミアリーグのリバプールFCの主力が年齢的にピークを迎えているため、いずれは「南野がロベルト・フィルミーノとポジションを入れ替わるのが理想」し期待を寄せた。
記事ではまずはリバプールの直近の補強に触れている。1月に南野を加え、この夏は8月11日にオリンピアコスFCからギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスを獲得した。この二人の移籍金が多くのスター選手と比べて安価で、何より今は即戦力となる補強は必要ないという見方をしている。
3トップのサディオ・マネ、モハメド・サラー、フィルミーノがいずれも28歳とフィジカル的なピークを迎える。ユルゲン・クロップ監督は常日頃から、強いチームほど超過密日程を強いられる選手たちへの負担過多に疑問を投げかけてきた。そういった背景もあり、今回の記事では、南野らを起用しながら、次第に主力とのレベルに拮抗させていくことを「理想」に挙げる。いずれにせよ即戦力補強よりも、チームとしての積み重ねが重要だというスタンスだ。
『アンフィールド・ポッドキャスト』のデービット・ヒューズ氏は「南野がロベルト・フィルミーノとポジションを入れ替わるのが理想的な方法」とし、レッズの19番に期待を寄せる。
「今後数シーズンで訪れるかもしれない移行期、南野がロベルト・フィルミーノとポジションを入れ替わるのが一番理想的な方法。レギュラーと同じレベルでプレーできる選手が控えにもいる。世代交代はすぐに起きるとは思わないが、主力の誰かが売られた場合、パニックにならず、そのポジションを埋めなければならない。最近の補強は、今後数年後に起こる移行期を支えるだろう」
そのように南野が将来的なリバプールの主軸を担うことに期待を寄せている。
2019-20シーズンの南野は、リーグ戦10試合(242分)に出場したものの、ゴールとアシストを記録できなかった。しかしリーグ終盤には出番を増やすなど、クロップ監督からも信頼を得ていった。新シーズンは開幕が例年より1か月ほど遅れた影響で、ミッドウィークのゲームも増えるなど過密日程が予想される。南野の出番も増えそうで、ゴールなど目に見える結果がより求められる。
プレミアリーグは9月12日に開幕を迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]