×

室屋成、原口元気の存在がハノーファー移籍の決め手の一つ。同じ背番号のラームは「子供の頃からの憧れ」

室屋成。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

現在猛勉強中。お気に入りのドイツ語は――。

 J1リーグのFC東京からドイツ・ブンデスリーガ2部のハノーファー96に加入した日本代表DF室屋成がこのほど、地元メディア『シュポルト・ブッツァー』の取材に応じて、練習合流後のチームや街の第一印象について語った。

 26歳の日本代表サイドバックは、「最初小さな街だとイメージしていましたが、ハノーファーの中心街は活気があって賑わっていますね。ドイツの気候も快適です、日本は今猛暑にあります。(原口)元気や様々な選手が温かく接してくれて、すぐに溶け込めています」と、問題なく新生活をスタートさせられたという。

「ヨーロッパでプレーするという決断は難しいものではありませんでした。すべての日本人選手が欧州の舞台に立つことを目指しています。元気もハノーファーはいい街だと後押ししてくれました」

 そのように室屋はハノーファー行を決断した理由を改めて語る。

 ではハノーファーについてグーグルで検索して調べたりしたのですか? という質問に、室屋はこう答えている。

「いえ、いえ。ハノーファーは、日本人にとってとてもポジティブなイメージを持たれています。これまで多くの日本人選手がプレーしてきました。ハノーファーでプレーしてきた元気とは日本代表でもプレーし、理解し合っています。ハノーファーへの移籍の可能性が出てきた際、元気の存在が決断の決め手となる一つになったのは間違いありません」

 そのように原口の存在の大きさを語る。

 またドイツサッカーについては「子供の頃に見たワールドカップで、ラームのプレーがとても印象的で、心に残りました」と明かし、「21番はラームの(バイエルン・ミュンヘンでの)背番号。96(ハノーファー)のラームになる、とは、現時点ではおこがましくて言えませんが、いずれは、ハノーファーの21番が自分であると胸を張って言えるようになりたいです」

 そして目標は「まず、目の前の試合に出ることに集中するだけです。その先は、もちろん1部昇格」と掲げる。

 原口からは日本食と韓国料理のレストランに案内されたそうで、ドイツ料理を食べる機会はこれから増やしていくそうだ。今は練習のあと、時間がある時はドイツ語と英語を猛勉強している。

「では、一番最初に気に入ったドイツ語は?」との問いに、室屋は「ゲーゲンプレス、ツバイカンプフ(ZweiKampf =1対1の決闘)」と答えて、記者から笑いを誘った。どうやら掴みは“OK”だ。

注目記事:【コラム】内田篤人がエレベーターで見せた誰も真似できない気配り

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads