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ファン・ダイクがリバプール初ゴール南野拓実にゲキ「殻を打ち破れ」

南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

リーグ開幕を告げるコミュニティ・シールド、アーセナルから決める。 

 [コミュニティ・シールド] アーセナル1(5PK4)1リバプール/2020年8月29日/ウェンブリー・スタジアム

 プレミアリーグ王者とFAカップウィナーが対戦してシーズン開幕を告げるコミュニティ・シールドで、リバプールFCの南野拓実がアーセナルFCから、加入後公式戦初ゴールをついに決めた。試合は1-1に終わってPK戦に委ねられ、アーセナルがタイトルを手中に収めた。

 2020-21シーズン初の公式戦、1点ビハインドの59分から南野は途中出場を果たす。すると73分、ペナルティエリア内のゴール中央で、レッズの18番は味方とのコンビネーションからディフレクションを起こして目の前にこぼれたボールをしっかりミート。ボールは鋭くゴール右隅に突き刺さった。今年1月の加入から8か月、待望のリバプールでの公式戦初ゴールを決めた。

 試合はPK戦に委ねられ、南野は4人目のキッカーを務め、正面やや右に豪快に突き刺して成功している。しかしリバプールは3人目のFWライアン・ブリュースターが失敗し、トータル4-5で落とした。

 するとリバプールのオランダ代表DFヴィルジル・ファン・ダイクは試合後、TVのインタビューで南野について次のように評価するとともに、ゲキを飛ばした。

「タキ(南野の愛称)はとても良かった。3月にリーグ戦が中断して以降の彼は、みんなが求めている姿になってきていると思います。非常にエネルギーに溢れて、素晴らしい選手になりつつあります。彼が殻を打ち破り力を発揮してくれることは、本人のみならず、チーム全体にとって良い影響を与えます」

 また今回の結果について、ファン・ダイクは「がっかりしていますが、チームとして前に進まなければいけません。去年もこのコミュニティーシールドで同じくPK戦で敗れたものの、結果的にリーグ優勝を果たしています。なのでパニックになる必要はありません」と悔しさを噛み締めながらも、ポジティブに受け止めていた。

 幸先の良い滑り出しを見せた南野はこのパフォーマンスを継続し、リーグ戦でも「結果=得点」を残したい。リバプールで迎える2シーズン目、タキが飛躍への一歩を踏み出した。

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[文:サカノワ編集グループ]