クロップ最適解発見か。南野拓実が「リバプールのトップ下」を開拓
リバプールのユルゲン・クロップ監督。※リバプールFCの公式YouTUBEチャンネルより
4-2-3-1の布陣で躍動。地元メディアは新システムであれば開幕戦スタメンを予想。
イギリスメディアの『リバプールエコー』はこのほど、「ユルゲン・クロップの実験が、ミナミノの“本当の始まり”を告げた」と題した記事を掲載した。イングランド・プレミアリーグ、リバプールFCに所属する南野拓実の最近の好調ぶりは、クロップ監督の起用法によって、ようやくポジションの最適解を見出せたからだと分析している。
25歳の日本代表FWは昨季リーグ10試合(242分)に出場し、ゴールとアシストを記録できなかった。しかしすでにチームとしてある意味完成していたリバプールに加入し、すぐ出場機会を得たりフィットするのは容易ではなかったとも同情する。そのうえで現在の主力であるアンディー・ロバートソン、ナビ・ケイタの名前を挙げ、「この2人も南野と同様、チームにフィットするには時間がかかった」と振り返る。
リバプール加入9か月目の開幕直前のタイミングで、レッズの18番は「トップ下」に起用(固定)されたことで輝きを放ち、8月30日のコミュニティシールドのアーセナルFC戦(△1-1/●4PK5)、5日の練習試合ブラックプールFC戦(〇7-2)と、実戦で2試合連続ゴールを決めている(ブラックプール戦はフィルミーノのゴールをアシスト)。
リバプールのユルゲン・クロップ監督は4-3-3を基本布陣にしてきた。ただそのプレシーズン2試合では、センターフォワードにロベルト・フィルミーノ、2列目の左からサディオ・マネ、南野、モハメド・サラーを配置する4-2-3-1の布陣をテストしている。
この布陣が「基本」になる場合は、南野がキーマンになる。何よりセンターフォワードやウイングでのプレーよりも、やりやすさを感じているように見受けられる。このシステムを継続するのであれば、南野が開幕スタメンの座を掴むだろうと、同メディアは予想する。
リバプールの開幕戦は9月12日(日本時間13日1:30)、ホームで昇格組のリーズ・ユナイテッドを迎える。南野には開幕スタメン、さらには初ゴールも期待される。
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[文:サカノワ編集グループ]