パンチにキック、ネイマールら大荒れ5人退場、酒井宏樹は必死の制止!マルセイユがパリSGに9年ぶり勝利
パリSGのネイマール。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
次戦、長友佑都にチャンス。
[フランス1部] パリSG 0-1 マルセイユ/2020年9月13日/パルク・デ・プランス
フランス1部リーグ、オリンピック・マルセイユが昨季暫定1位でUEFAチャンピオンズリーグ準優勝のパリ・サンジェルマンにアウェーで1-0の勝利を収めた。マルセイユの日本代表DF酒井宏樹は右サイドバックとしてフル出場。このほど加入が決定した長友佑都はベンチ入りしたが出場機会を得られなかった。
大荒れのアディショナルタイムだった。
開幕2連敗が近づくパリSGはイライラを抑え切れず……。アディショナルタイムも残りあと2分を切り、試合終了へのカウントダウンに入っていた90+5分、ゴールライン沿いで相手をブロックしながらマイボールにしたマルセイユDFアルバロ・ゴンサレスを、パリSGのネイマールが突き倒す。
ここでは主審のお咎めはなし。しかし、二人の口論はそのまま続く。酒井はアルバロ・ゴンサレスを止めに入るが、不穏な空気が漂う。
その直後、マルセイユのゴールキックから、ファウルをした相手選手をパリSGの“問題児”レアンドロ・パレデスが押し倒すと、両チームの選手が揉み合いになる。すると、選手同士パンチとキックが飛び交う乱闘騒ぎに発展してしまう。酒井は必死に制止しようとするが、選手たちの興奮はなかなか収まらない。
そして主審はパリSGのライヴィン・クルザワ(レッドカード)、パレデス(2枚目のイエローカード)、マルセイユのジョルダン・アマヴィ(レッドカード)、ダリオ・ベネデット(2枚目のイエローカード)と、4人を退場処分にする。
さらにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックも入る。この騒動の中でアルバロ・ゴンサレスの頭をはたいていたネイマールも一発レッドカードとなった。
なんとピッチ上にパリSGは8人、マルセイユは9人しかいない状況に。最後はパリSGのフリーキックが相手にクリアされ、試合終了を迎えている。
マルセイユは2011年11月以来となるリーグ戦でのパリSGからの勝利をアウェーで達成、一方、パリSGは開幕から2試合連続ノーゴールでの2連敗を喫した。
次戦、マルセイユの左SBアマヴィは出場停止になる。そのため長友には先発出場のチャンスが巡ってきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]