サラゴサと香川真司が「契約解除」で合意。新天地の給与保証、候補は…
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
『アス』と地元メディアが報じる。すでに退団か。
香川真司がサラゴサで、何とも悲しい結末を迎えることになった。スペイン2部リーグ、レアル・サラゴサが申し出ていた契約解除に合意したという。31歳の日本代表MFは9月29日のトレーニングに姿を見せず、今後は新天地を探すことになるようだ。スペインメディア『アス』、それに地元メディア『エル・デスマルケ』が同日報じた。
スペイン2部リーグは開幕を迎え、香川はEU外の外国籍選手枠(2部リーグは2枠)から外れ、このままでは選手登録できない状況に置かれていた。またクラブは新たな補強を行うため、香川の退団に向けた作業を優先して行っていた。
そして先週の段階で、サラゴサは香川との契約を解除するため、契約期間2021年6月までの残りの年俸60万ユーロ(約7400万円)(※40万ユーロと伝える媒体も)を、分割で支払う方法を提案。それを受けての最後の双方の話し合いが、29日にも行われると言われていた。
『エル・デスマルケ』によると、その提案を香川サイドは受け入れたそうだ。また、フリーになった香川が新たなチームと契約した場合、その60万ユーロに足りない分をサラゴサが補填する条項も含まれた。そのようにして香川サイドが不利益を被ることは回避する。
最後は香川、サラゴサともに円満決着を迎えたいという思いもあるという。ただし、同メディアによると、サラゴサの公式発表がないものの、すでに香川は退団している可能性もあるそうだ。
スペイン2部リーグのCEサバデル、ラージョ・バジェカーノ、柴崎岳が所属するCDレガネスが、香川獲得へ関心を示していると噂される。この中では、サバデルが香川のプレーポジションでもある「トップ下」を配置している。
ただしスペインでは各クラブの人件費の上限が設定されているため、比較的年俸の高い香川を、この開幕直後のタイミングで獲得できるのかどうか、やや読めない状況ではある。加えてどのクラブもまだ新型コロナウイルスの新シーズンへの影響も読めずにいる段階だ。
また、香川にはカタールやアラブ首長国連邦から高額オファーが届き、MLS(メジャーリーグサッカー)、トルコ、Jリーグのクラブも興味を示していると言われてきた。
フリーになった場合、スペインなど欧州主要リーグの移籍期限10月5日を過ぎたあとも、新たなチームと契約をかわすことができる。
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[文:サカノワ編集グループ]