ポルト中島翔哉が7か月ぶりベンチ入り!監督が理由を説明
FCポルトの練習に復帰した中島翔哉(2020年8月31日)。※FCポルトの公式ツイッター(@FCPorto)より
スポルティング戦、出番はなかったが大きな前進に。
[ポルトガル1部 4節] スポルティング 2-2 ポルト/2020年10月18日/エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ
ポルトガル1部FCポルトのMF中島翔哉が10月18日、アウェーでのスポルティングCP戦で2020-21シーズン初めて、約7か月ぶりにベンチ入りした。出場機会は得られなかったものの大きな一歩を踏み出した。試合は2-2で引き分けている。
中島のメンバー入りは、新型コロナウイルスによる中断直前のリオ・アベFC戦(△1-1)、左MFとして先発し62分までプレーして以来。今回のスポルティングとの強豪対決、国際Aマッチ期間明けで代表クラスの選手のコンディションにもバラつきがあり、ポルトで調子を上げてきた中島がベンチ入り7人に選ばれた。
試合はポルトがマテウス・ウリベ、ヘスス・マヌエル・コロナのゴールで試合終了間際まで2-1のリードを保ったが……。87分にルシアーノ・ビエットに決められ、土壇場で2-2に追い付かれた。
ポルトのセルジオ・コンセイソン監督は試合前の記者会見で、メンバー選定、そして中島のベンチ入りについて、次のように語っていた。
「(各国代表の国際Aマッチのため)非常に長旅をしている選手もいて、選手のコンディションを理解するのに苦労しています。試合に向けてさまざまな戦略を立てていますが、この2週間、そういったコンディショニング的な要素のため、準備はより難しくなっています」
「ナカジマとフェリペ・アンダーソンは、コロナやオタビオとまた特性が異なります。しかし相手チームに対し、より勝利する確率の高いチームを考えるとともに、サプライズに備える準備もしています」
団結と規律を重んじる指揮官が中島をメンバーに選んだことは期待の表れでもある。もちろん、ここからの競争こそ、より熾烈を極める。加えて日本代表でも左サイドの人材難により“中島待望論”が出てきた。ここからがポルトの10番にとって新たな勝負が始まる。
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[文:サカノワ編集グループ]