久保建英が初の欧州アウェー戦、紛争問題で中立地トルコに会場変更。エメリ監督「クロスとカウンターに警戒」
久保建英。(C)SAKANOWA
ビジャレアル、アゼルバイジャンの強豪カラバフと対戦。
[EL GS2節] カラバフ – ビジャレアル/2020年10月29日(日本時間30日2:55)/バシャクシェヒル・ファティ・テリム・スタデュム
スペイン1部ビジャレアルCFがヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ(GS)2節、アウェーでアゼルバイジャン1部カラバフFKと対戦する。今回ナゴルノ・カラバフ地域の紛争による政情不安から、会場がアゼルバイジャンではなく、中立地であるトルコ・イスタンブールのバシャクシェヒル・ファティ・テリム・スタデュムに変更された。公式戦2試合連続先発出場中の久保建英も現地入りしている。久保にとっては初のELアウェーゲームとなる。
ビジャレアルは22日のGS1節、トルコ1部スィヴァス・スポルに久保の1得点・2アシスト、パコ・アルカセルの2ゴールの活躍などで5-3の勝利を収めている。一方、カラバフはアウェーでマッカビ・テルアビブに0-1で敗れている。
UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)によると、ナゴルノ・カラバフ地域の治安を考慮し、アルメニアとアゼルバイジャン両国のクラブ・代表チームのUEFA主催の国際試合について、当面ホームでの開催を行わないと決定。カラバフ対ビジャレアルは当初、アゼルバイジャンの首都バクー(トフィク・バフラモフ・スタジアム)で組まれていた。しかし今回の決定を受けて、中立地を選定。カラバフは9月17日のELプレーオフ・モルデFK戦を同じく中立地のキプロスで開催していて、今回はトルコとなった。アゼルバイジャンに向かうよりも、時差が1時間短くなったのは、ビジャレアルにとってプラスだ。
ビジャレアルのウナイ・エメリ監督は試合前日の記者会見で「私たちが目指すのは勝利のみです。いい形で試合に臨めるように、そのために集中し努力します」と抱負を語る。また対戦相手について、「スタイリッシュな選手がさまざまな形で融合しているチームです。狙いは明確でボックス内へのクロス、それにカウンターに警戒しなければいけません」と対策について語るとともに、「彼らは非常に勇敢で、ヨーロッパでプレーすることに慣れています。高いモチベーションでパフォーマンスを発揮するため、難しい試合になるでしょう。私たちは立ち向かっていかなければいけません」と意欲を示している。
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[文:サカノワ編集グループ]