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内田篤人“衝撃”の一人、元シャルケ同僚FWフンテラールが現役引退を宣言

シャルケ時代の内田篤人。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

現在アヤックスでプレーする37歳、ゴールを決めたズウォレ戦後のインタビューにて「これが最後のシーズン」。

 オランダ1部のアヤックス・アムステルダムでプレーする37歳のFWクラース・ヤン・フンテラールが12月12日のPECズウォレ戦で1ゴールを記録し、4-0の勝利に貢献した。その試合後のインタビューで「これが最後のシーズンになると考えています」とオフに家族旅行をプランしていて、今シーズン限りでプロキャリアにピリオドを打つ意向を明かした。

 2010年から2017年までシャルケ04のエースストライカーとして活躍し、内田篤人ともチームメイトとして、クラブの歴史を作った。元オランダ代表のストライカーはレアル・マドリード、ACミランでもプレー経験があり、20217年からは母国のアヤックスに在籍していた。

 そのフンテラールのことを、今年8月にプロキャリアを先に終えた内田篤人は何度か名前を挙げていた。

 音声配信アプリ「stand.fm(スタンドエフエム)」の『鹿島アントラーズ公式チャンネル』での「バッサリいきます!内田篤人のチームメート一言斬り!」では、日本代表のエースストライカーでもある大迫勇也について、内田は次のように語っていた。

「フンテラールと一緒にやって『ボールを収める、ってこういうことだったんだ』と思ったんです。日本でそれができるのは大迫。点を取るだけではなくて、『ボールをもらう、違う選手にあげる、ゴール前へ行く』というプレーをすごくシンプルにできる」

 そのようにフンテラールと大迫の共通点を挙げていたのだ。

 また、32歳でスパイクを脱ぐ決断を下した内田は8月の引退記者会見で、日本と海外で最も衝撃を受けた選手は? という質問に「外国人選手では、チームメートでよく戦ってくれたのが、ラウル(ゴンザレス)、(クラース・ヤン)フンテラール、ファルファン」と、シャルケ時代のパートナーたちの名前を語っていた。

 内田は以前にも、フンテラールやラウルについて「ザ・ストライカー」と形容。「ゴール数が多いだけではなく、決めてほしい時に決めてくれるエース。しかも人柄がとてもいい。ナイスガイ」と、一流のプロフェッショナルと認めていた。

 フンテラールが内田の特長を引き出し、内田もフンテラールの特長を最大限に活用する。そのように相乗効果が生み出されて、UEFA欧州チャンピオンズリーグでのベスト4進出、DFBカップ制覇などを成し遂げるなど、シャルケの一時代を築いた。

 奇しくも同時期に揃ってユニホームを脱ぐことになった。今季これまでブンデスリーガではいまだ未勝利で最下位に低迷するシャルケ再建に、今後二人がひと肌脱ぐこともあるだろうか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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