香川真司のサラゴサ復帰は「不可能」。その理由とは?
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
1月に開く冬の移籍市場で待望論、新指揮官がフロントに質問したが――。
スペイン2部レアル・サラゴサが窮地に立たされている。リーグ戦で連敗を喫して降格圏内の21位に転落。そうしたなか、ルベン・バラハ前監督に続き、香川真司との契約解除に踏み切ったチーム強化を担当するスポーツディレクターのラロ・アランテギ氏も解任された。
スペインメディア『エル・デスマルケ』によると、フアン・イグナシオ・マルティネス新監督が香川のサラゴサ復帰についてフロントに質問をしたという。しかしフロントは不可能であると答えたそうだ。それは「叶わぬ夢」だったと伝える。
スペインサッカー連盟(RFEF)の規定で、「選手ライセンスを無効化したチームに、その選手がシーズン中に戻ることはできない」と定められているのだ。香川にはそのルールが適用され、サラゴサへのシーズン中の復帰はできないという。
もしかすると1月復帰もあるのか……。ファンも期待を抱いていたが、EU圏外の外国選手枠以外にも、香川のスペインでのプレー続行に向けて壁が立ちはだかった。
サラゴサは「戦力として考えていない」として香川との契約をシーズン開幕前の10月2日に解除。しかし契約していた2021年6月まで1年分の53万ユーロ(約6500万円)を、香川に支払うことになった(別媒体では20万ユーロ、40万ユーロとも伝えられる)。
そして香川はスペインでのプレー続行を希望。これまで、UDログローニョ、CDカステリョン、SDサバデルが獲得を検討していると言われてきたが、噂の段階に止まっている(ログローニョには断りを入れたとも報じられている)。またブンデスリーガ2部、イタリアのセリエB、カタール、ロシア、MLS(メジャーリーグサッカー)、Jリーグのクラブも関心を示していると言われる。
現実的には1月に開く移籍期間(選手登録ウインドー)に、新たなチームを探すことになりそうだ。
サラゴサは3勝4分11敗(13得点・20失点)で22チーム中21位。12月20日午前5時から、ホームでCDルーゴと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]