C大阪復帰!?香川真司の現在は?恩師クルピ監督就任で“壮大プラン”実現なるか
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
サラゴサ復帰の道も閉ざされ暗中模索の状態。現実的には1月、スペイン国内で新天地探しだが。
スペイン2部レアル・サラゴサを退団してフリートランスファーになっている香川真司だが、12月20日に恩師であるレヴィー・クルピ監督の就任したJ1リーグの古巣セレッソ大阪が獲得に向けて打診しているという。
しかし香川はプレーするのが夢だったというスペインでの現役続行を第一の希望に挙げる。そして1月に開くスペインなど欧州主要リーグの選手登録ウインドー(移籍市場)でスペインリーグの新天地を探ろうとしていた。
また、スペイン以外を選択肢に入れるのであれば、香川にはドイツ2部、イタリア・セリエB、そして中東、MLS(メジャーリーグサッカー)と、世界各国から獲得の申し出を受けていた。その中で、2010年以来11年ぶりのC大阪復帰を選択することはあるのか?
とはいえ香川自身は厳しい状況に置かれている。
ボルシア・ドルトムント時代は2億円とも言われる年俸を受け取っていたが、そこから年俸2000万とも6500万とも言われる大幅な減額を飲み、サラゴサでのプレーを選択した。ところが2年契約を結んでいたものの新シーズンではクラブから戦力外を告げられ、10月2日で契約解除に。サウジアラビアのクラブから移籍金2億円でのオファーが届いたとも言われるが、サラゴサ側は高値での売却を目論んでいたようである。
ただサラゴサは香川に残り1年分の年俸を保障することになった。つまり現在は香川が望まずとも『ただ働き』の状態に。
そうしたなか、昨季3位だったサラゴサは降格圏に落ちるまで低迷。今季就任したルベン・バラハ前監督に続き、香川真司との契約解除を選んだチーム強化担当のスポーツディレクター、ラロ・アランテギ氏も解任された。
そういった背景もあり、香川のサラゴサ復帰の待望論も浮上していた。
しかし、スペインメディア『エル・デスマルケ』によると、フアン・イグナシオ・マルティネス新監督が香川のサラゴサ復帰についてフロントに質問をしたが、「叶わぬ夢」に終わったと報じた。スペインサッカー連盟(RFEF)の規定で、「選手ライセンスを無効化したチームに、その選手がシーズン中に戻ることはできない」と定められているのだ。香川にはそのルールが適用されるということだ。
香川の獲得を検討していたクラブの多いスペイン2部は、EU外の外国籍選手枠が2と限られる(1部は3枠)。新型コロナウイルスの影響で、どのクラブも厳しい経営を強いられている。一時話が出ていたスペインクラブ獲得の「噂」も聞かれなくなってきた。
そんな暗中模索する香川に、古巣が手を差し伸べた形でもある。恩師と香川がC大阪に復帰するという壮大プランは実現するのか。
それでもスペインに固執するのか。Jリーグ復帰となれば注目の的となるだろう。日本代表としてワールドカップ(W杯)2大会に出場してきた“Shinji KAGAWA”は、一体どのような道を進むのか。
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[文:サカノワ編集グループ]