香川真司が新天地の選択肢を拡大。ハンブルク、PAOK、ブレシアが過去に名乗りを挙げているが…「欧州でやるべき事がある」
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「スペイン」一択から「ヨーロッパ」に方針転換か。
スペイン2部レアル・サラゴサを10月に退団してフリーになった香川真司が日本時間12月21日、自身のSNS( @S_Kagawa0317 )で去就を巡る報道を受けて、Jリーグやセレッソ大阪に復帰する意向は現時点ではないと明かした。
「色々な報道がでていますが、自分として欧州でまだやるべき事があると、夏にお断りをさせて頂いています。
ここ数週間の中で自分なりの決断を欧州で出来ればと思っています。
ではおやすみ」
恩師であるレヴィー・クルピ監督の来季就任に伴い、香川の古巣セレッソ大阪への復帰もあり得るのではないか。そうしたなかでクラブ強化担当者も、香川と接触を試みてきたことを明かしていた。
ただ、香川はこれまで一貫して、スペインで現役生活を続けることにこだわりを見せてきた。それによって、前回の移籍期間も、複数のオファーがあったものの断りを入れている。そのなかには、ブンデスリーガ1部復帰を目指して好調なハンブルガーSV、セリエBのブレシア・カルチョ、ギリシャ1部のPAOKテッサロニキなどがあったと言われる。
また、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフも獲得を検討していたことを強化担当者が明かしていた。
さらにはメジャーリーグサッカー(MLS)、サウジアラビアなど中東からもオファーが届いていたが、香川は拒否をしている。
今回、香川は目指すステージとして、「欧州」と言っている。
あくまでもスペインに固執してきたところから“軟化”し、選択の幅を広げたようである。
もちろん、それでも基本はスペインが第一希望であるに違いない。これまでに、CDテネリフェ、CEサバデル、ラージョ・バジェカーノ、さらには1部のカディスCFなどが香川獲得に関心を示してきたと言われる。冬に再び動きがあるかもしれない。
一方、香川自身、実戦のブランクが空いてきていることも、プラス材料とは言えない。来年3月で32歳になるミッドフィルダーは、果たしてどのような決断を下すのか――。
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[文:サカノワ編集グループ]