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久保建英退団でエメリ監督、右MF補強を示唆「扉が開かれた」

ウナイ・エメリ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOIKUHARA

3つの大会を戦うビジャレアル、右SBマリオ・ガスパールが全治2か月の長期離脱。

 スペイン1部ビジャレアルCFのウナイ・エメリ監督が1月15日の公式記者会見で、マリオ・ガスパールの負傷離脱と久保建英のヘタフェCFへの移籍に伴い、右サイドの補強を検討していることを明かした。

 今季のビジャレアルは、新たに就任したエメリ監督のもと基本布陣も模索を続け、4-3-3がハマってきた。その右ウイングのレギュラーを務めるのが、スペイン代表でも存在感を増すジェラール・モレノだ。彼に続いて、昨季右MFの中心を担ったナイジェリア代表のサムエル・チュクウェゼ、バランス重視の際にはマヌ・トリゲロスも起用されてきた。

 日本代表の19歳久保は序列的に、彼らに次ぐ存在に。チームがラ・リーガで好調だったことも影響し、ヨーロッパリーグ(EL)で経験を積む形になっていた。

 そして彼らを支えるように、マリオ・ガスパールは右SBの主力を担ってきた。

 しかし現在、モレノへの負担が増している。ラ・リーガ、スペイン国王杯、ELと3つのコンペティションで、いずれも優勝あるいは上位進出を果たすためには、今度は右サイドが手薄になってしまったというのだ。

 エメリ監督は次のように久保退団の影響を語る。

「3つのコンペティションを戦っていて、そういった環境に慣れている選手もいます。ただ、選手のコンディションをよく見て、ケガをしなように気を付けなければいけません。3日に1回試合が続けば、多くの選手にチャンスが与えられ、その計画も立てていく必要があります。誰がどのコンペティションで良いパフォーマンスを発揮しているのかも見てきたので、全員を頼りにしています。マリオのケガは2か月ほどかかり、クボもいなくなってしまい、補強を考える扉が開かれました」

 久保がいなくなって、右サイドを欲するというのも何かの因果か。ただ基本的には「右MF&DF」を兼任できるタイプが第一候補ということだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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