浦和からSTVV加入。橋岡大樹が記者会見「アグレッシブで熱いプレーをベルギーでも思う存分発揮したい」
シント=トロイデンへの加入が決まり、記者会見を行った橋岡大樹。(C)STVV
背番号は「4」。チーム合流は1週間後あたりを予定。希望はセンターバックだが――。
J1リーグの浦和レッズからベルギー1部のシント=トロイデンVVに期限付き移籍した橋岡大樹が2月4日、オンラインによる加入記者会見を行った。移籍期間は2022年6月まで。背番号は「4」に決定した。
橋岡はまず次のように決意を示した。
「シント=トロイデンのメンバーとして馴染み、チームの戦力として奮闘する姿をみんなに見せられればと思います。決して簡単ではないですが、自分自身もがいて、一生懸命やるので、そういった姿を見てもらえればと思います」
欧州でプレーすることを一つの目標にしていた。このチャンスは逃したくなかったと、日本代表デビューも果たしている21歳のディフェンダーは語る。
「移籍については、以前から自分のなかで、『海外で挑戦したい』という意識が強かったので、いつ出るかはものすごく悩みましたが、このタイミングで出られるとなった時には、迷わずチームに行きたいと伝えました」
「自分のプレーが世界で通用するのか知りたかったですし、日本を出て、世界の体のデカい人と一緒にやって、もっともっとここからできるようになって、ワールドカップ、チャンピオンズリーグに出たいという思いがあり、移籍をすると決めました」
また、海外でプレー経験のある選手たちからのアドバイスでは、次のような言葉が印象に残ったそうだ。
「海外でやるにあたって、縮こまってしまう、コミュニケーションを取らない(日本人)選手もいて、そこがものすごく重要になってくると言われました。どんどん自分の良さを出してコミュニケーションを取り、チームに溶け込むこと。それが最初に重要だと。みんなに自分の良さを知ってもらい、戦力として迎え入れてもらえるように。そのように多くの方からアドバイスをいただきました」
そして、個の対決〈デュエル〉が重視されるベルギーリーグでは、体格が大きく、加えてスピードとプレー精度の高い選手が揃う。そのなかで橋岡は、「自分の強みである対人の強さ、ヘディングの強さ、アグレッシブなところがどれだけ通用するかを楽しみにしています。ベルギーリーグの個人能力の高さは知っていたので、そこで自分の強みがどれだけ通用するかは楽しみにしています」と意欲を示した。
背番号は「4」に決定。「高校(浦和ユース)まで背負い、プロになっても4番をつけたいと思っていたので嬉しさがあります。自分の特徴であるアグレッシブで熱いプレーを、ベルギーでも思う存分発揮したいと思います」と、強い覚悟を示した。
STVVの立石敬之CEOによると、現在ベルギーは感染症対策のためロックダウン中で、不要不急の外出ができずにいる。そういった情勢もあり、ビザの取得などがスムーズに進めば、橋岡は1週間後にもチームに合流できる見込みだ。
橋岡はセンターバックで勝負したい意向を示す。ただ基本的には、まず、試合に出ることを優先。そのためには、STVVではウイングバック、ストッパーでの起用もあり得るということだ。
国境を越えて、ユニフォームは赤から黄色へ。未知なる新たなチャレンジがスタートする――。
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[取材・文:塚越始]