「ゴールは典型的なタキの動きから」南野拓実がチェルシーから一撃、セインツ指揮官は絶賛
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
サウサンプトンの連敗は6でストップ。
[プレミアリーグ 25節] サウサンプトン1-1 チェルシー /2021年2月20日(日本時間20日21:30)/セント・メリーズ・スタジアム
イングランド・プレミアリーグ、サウサンプトンFCがチェルシーFCと1-1で引き分けた。サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は試合後の記者会見で4-2-2-2の左サイドハーフで先発し、2試合ぶりのゴールを決めた日本代表MF南野拓実について「あのゴールは典型的なタキ(南野の愛称)の動きそのものだった」と頷き評価した。
スコアレスで迎えた33分、南野は中央付近で相手CBとの間にポジションを取ると味方からのスルーパスで一気に裏へ抜け出し、相手GKと1対1の状況に。そこでセインツの19番はワンフェイクで寄せてきた相手DFを滑らして、右足アウトサイドで冷静にシュートを放つ。これがゴールにしっかり収まり、サウサンプトンが先制点を奪ってみせた。
しかし、その後はチェルシーに押し込まれる展開に。54分には自陣ボックス内で相手を倒してPKを献上。これをメイソン・マウントに決められ同点に追いつかれる。
それでもサウサンプトンは耐えしのぎ、1-1のドローで試合終了。リーグ戦の連敗を6で止めた。サウサンプトンは8勝6分10敗(31得点・40失点)で暫定13位。
南野は得点以降は守備に追われるシーンが増加。ボールタッチ数はチームで2番目に少ない「38」にとどまり、76分に途中交代している。
ハーゼンヒュットル監督はそのゴールについて、南野が持ち味を発揮したと評価した。
「南野のゴールはまさに我々が今週のトレーニングでトライし続けて来たものです。ボールを持った時の彼は素晴らしかった。彼は良い動きから、決断、フィニッシュにつなげたと思います。守備の時にはまだまだ学ばなければならないことが彼にはありますが、1日1日その改善に取り組んでいます。あのゴールは典型的なタキの動きそのものでした」
そのように練習が結実したことに、指揮官は満足していた。
南野はサウサンプトンではプレミアリーグ3試合・2ゴールを記録。リバプールを含めるとリーグ12試合・3ゴール。連敗を止めたチームとともに、上昇気流に乗っていきたいところだ。
サウサンプトンは次戦、現地時間2月23日(日本時間24日3:00開始)にアウェーでリーズ・ユナイテッドFCと対戦する。
[文:サカノワ編集グループ]