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原口元気を押し倒し激高、ハノーファーのギニア代表DFに厳罰

ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

練習中、さらにチームメイトへ攻撃。昇格争いのライバルとの試合は引き分けに…。

 ドイツメディア『シュポルト・ブッツァー』は2月26日、ハノーファー96のトレーニング中にギニア代表DFシモン・ファレットが日本代表MF原口元気と激しく衝突、取っ組み合いや口論になり、そこから乱闘騒ぎに発展したと伝えた。ファレットはそのあとの全体練習から外され、クラブの判断で週末のグロイター・フュルス戦(△2-2)を欠場、罰金処分も科されたようだ。

 同メディアによるとこの問題は、「ドイツ国中で話題を集める」という出来事になった。先週水曜日の練習中、プレスを受けてキレたファレットが原口を殴るように押し倒したという。それを見た同僚がファレットを抑え込むと、そのチームメイトにも攻撃を加え、彼の叫ぶ大声がグラウンドに響いたそうだ。

 ケナン・コカック監督が割って入ったところで、事態は収まったはずだった。ところが、ファレットは再びキレて、原口に再び詰め寄り、叫び声をあげた。そこでスタッフやチームメイトが彼をブロック。最後はその場から離れたところで指揮官がファレットに、ランニングをしたあとシャワーを先に浴びるように命じたそうだ。そのチームメイトが彼を囲んで抑え込んでいる写真も同メディアには掲載されている。

 ファレットはケガから復帰後、久々の先発出場の可能性もあったグロイター・フュルス戦を、チームから課せられた罰則で欠場。ただし『キッカー』によると、コカック監督は「彼は今回のことからしっかり学べばいい」として、週明けからは練習に復帰させる考えだ。

 グロイター・フュルス戦のハノーファーは、原口の先制点など二度リードしながらも、結局2-2のドローに終わった。プレーオフ圏3位にいる昇格争いのライバル相手に「勝点3」を奪うことが必須だったものの、勝点1を分け合い、9ポイント差を詰めることはできなかった。

 原口とハノーファーにとっては今が正念場でもある。この騒動をむしろキッカケに雨降って地を固め、クラブで一枚岩になりラストスパートへ向かいたいところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]