【スイス戦│選手採点・寸評】最低評価6人。香川、乾、柴崎…サブ組の巻き返しに期待
[マン・オブ・ザ・マッチ=MOM]エムボロ(スイス)
先発組は長谷部、大島の2ボランチと長友の3人に及第点「3」。
[国際親善試合]日本 0-2 スイス/2018年6月9日/スイス・ルガーノ
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。
※ポジション
背番号 選手名 採点
GK
1 川島永嗣 1
安定感を欠いた。飛び出して相手に背後を取られたり、スローインを失敗したり……連続出場を続けているが、失点も続いている。所属先でも同じミスをしており、精彩を欠いている。
DF
5 長友佑都 3
強力なスイスのサイドアタックに破綻せず対応し切った。ただ攻撃面ではあまり効果的に関与できず、なんとなくクロスを放ってしまっているようだった。同サイドの宇佐美のパフォーマンスが不安定な中で、よく耐えていたとも言えた。
20 槙野智章 2
相手のCFガブラノヴィッチに競り負けるピンチはあったが、そこから修正して辛うじて対応。それでも周囲とのチャレンジ&カバーの関係ができていなかった点は課題に。
22 吉田麻也 1
トップスピードに乗ったエムボロに足をかけたとしてPKに。微妙な判定ではあったが、駆け引きで相手が上回った。
21 酒井高徳 1(56分 ▼)
エムボロに突破を許し、期待された攻撃参加でも見せ場を作れず。フィジカル勝負に持ち込まれると、身体能力の上回る相手に勝てない。
MF
18 大島僚太 3(70分 ▼)
視野の広さを生かして試合をコントロール。パスセンスの高さは見せた。ただ守備で相手に簡単に交わされ、ヒヤっとする場面も。柴崎とのセットで見たかった。
17 長谷部誠 3
主導権を握られた時間帯に、体を張った守備から流れを引き寄せた。ただ守備面ではまずまずだが、攻撃面での貢献をもう少し求めたい。
11 宇佐美貴史 1(56分 ▼)
完全な力負け。周囲を生かし、生かされるプレーも見られず。消えていた時間も多く、残念な内容に。
8 原口元気 1
右サイドでは持ち味を発揮できないか……。1部昇格を果たしたデュッセルドルフでは、同じ4-2-3-1システムを採用していて、右・宇佐美、左・原口がハマっただけに、そっちのほうが良いのでは……といった疑問を投げかけるのも、今となっては後の祭りに。
4 本田圭佑 2(76分 ▼)
38分に左サイドに流れて放ったフリーのシュートが唯一の見せ場。そのような場面を数多く作りたかった。トップ下に求められる最低限の決まりごと(プレッシングなど)も守られていない(課されていない)のは気になるところ。
FW
15 大迫勇也 1(40分 ▼)
相手の強烈なチャージに苦しみ、腰を痛めて(打撲の模様)前半途中で交代に。起点にはなっていたが、物足りなさも。最もゴールに近いポジションなのだから、まず前を向くプレーの選択を増やしたい。
香川は復活の兆しか。強い相手に力を発揮できる柴崎は、先発で見てみたい。
途中出場
FW
13 武藤嘉紀 2(40分 △)
大迫とは異なりスペースを突く動きで揺さぶりをかけた。が、そこにボールが入ることも、さらに次につなぐ展開も限られた。崩すアイデアは感じられたのはプラス材料。
MF
14 乾 貴士 3(56分 △)
ボールを収めて起点になる。ドリブルで果敢に仕掛けてボールを奪われてしまったが……。全体的にそういった単独のアタックが目立ったなか(それはそれで問題かもしれないが)、可能性が感じられた存在ではあった。
DF
19 酒井宏樹 2(56分 △)
右SBに入りアグレッシブなオーバーラップでチャンスを作る。それでも相手に交わされて失点にも絡むなどブランクも感じられた。ワールドカップ本番までに、感覚を取り戻せるか。
MF
7 柴崎 岳 3(70分 △)
ミスは少なく、CKから決定機を作った。大島との同時起用のほうが「化学反応」は期待できたか。相手がある程度本気で向かってくるとき、この男の真骨頂も発揮されるだけに、先発で見てみたい。
MF
10 香川真司 ―(76分 △)
本田と交代して、ドルトムントでも主戦場とするトップ下でプレー。崩し切ることはできなかったが、コンディションは上がってきているようだ。もう少し時間がほしかった。復活への兆しか、まずパラグアイ戦で期待だ。
文:サカノワ編集グループ