【マレーシア戦 採点・寸評】積極性光った岩崎と長沼、判断力冴えたGK小島に最高点!
【マン・オブ・ザ・マッチ=MOM】岩崎悠人(日本)
初の先発揃い踏み前田大然&渡邉皓太の評価は…。
[アジア大会 サッカー男子 ラウンド16] 日本 1–0 マレーシア/2018年8月24日/ジャカルタ(インドネシア)
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名(所属) 採点
【U-21日本代表】
GK
1 小島亨介(早稲田大) 4
グループステージのパキスタン戦で負傷により途中交代していたが、2試合ぶり先発復帰を果たす。試合終了間際のポスト直撃弾やミドルなど、シュートコースを辛うじてしっかりと限定していた。正確なポジショニングで勝利をもたらした。
DF
7 原 輝綺(新潟) 3
立ち上がりは効果的に押し上げウイングバックの長沼をフォロー。ただ後半、疲れからか切り替えが遅れて相手に振り切られる場面も。それでも何とか耐えた。
20 立田悠悟(清水) 2
直結しかねない致命的なミスパスをこの日も2本してしまった。そのためプレーが消極的になり、前線との距離が開いてしまうなど悪循環に陥った。
4 板倉 滉(仙台) 3
リベロ、ボランチに続き、左ストッパーで起用される。1対1の対応は相手を上回っていたが、ビルドアップ時にこのシステムの「強み」を出せず。終盤に見せたようにぐっと押し上げてギャップを突き、相手を引き出したり、困惑させたかった。
MF
2 長沼洋一(岐阜) 4
ボールを持つと何かが起きると期待を抱かせる存在になってきた。相手が最終ラインに人数を掛けてきた後半、もうひと工夫ほしかったか。もう少し、ストッパーやボランチの支援も受けられると、チームの攻撃の幅も広がりそうだ。
5 杉岡大暉(湘南) 3
序盤は相手に振り切られる場面も見られ安定感を欠いた。ただ攻撃に軸足を置いた後半は挑みかかるようなアタックも披露。旗手とポジションを変えた際に、決定的なシュートも放った。
16 渡辺皓太(東京V) 2
前線と最終ラインが間延びしたためか、パスを受けるところ、出すところ、プレスに行くところ、など「的」を絞れず、中途半端になってしまった。CKや直接FKのセットプレーのキッカーも担当したが、日本のほうが優位だった高さを生かせず。前田、岩崎の近くでプレーできなかった。
14 松本泰志(広島) 3
決勝PKにつながった上田へのパスを放ち、大事なひと仕事をした。それでも試合終盤、壁になるべき大切な局面でかわされるなど、持ち味を出せたとは言えず。間延びしたため、かなり広範囲のスペースを埋めなければいけなかったのは、彼の責任ではなかったが……。勝ったことで「3」の評価に。
9 旗手怜央(順天堂大) 3
前田、岩崎にやや気を遣っていたのか、ボランチと前線のつなぎ役を務めながら、何度かゴール前の嗅覚を生かして、決定的なシュートも放った。ゴール前でこそ真価を発揮するが、”そこ”まで入ってプレーできなかった。
13 岩崎悠人(京都) 4[MAN OF THE MATCH]
ボールを持てば必ずペナルティエリア内まで仕掛ける姿勢を見せ、日本で一番の脅威を与えていた。ファウルまがいのタックルを受けても怯まず突き進んだ。ゴールには絡めなかったものの、その積極的なスタンスは準決勝以降も貫きたい。小島も非常に良かったが、岩崎をMOMに選出。
FW
18 前田大然(松本) 2
前線から思い切りボールを追い、背後を狙うという求められている仕事はしていた。ただ、なかなかコンビネーションから崩すシーンを作れず(背後を突くことが優先されていたとも言えるが)。司令塔であるパサーの渡辺とも距離が空きすぎて、効果的に絡む機会は限られた。
▼途中出場
FW
上田綺世(法政大) 3
松本のパスに抜け出して相手DFの背後からのチャージでPKを得て、自ら決めた。ただ、試合終了間際、味方のゴールキックから簡単にファウルをして、一転して”ピンチのピンチ”になるFKを与えるなど、そういったディテールに、もっとこだわっていきたい。
文:サカノワ編集グループ