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【高校選手権】耐えた山梨学院が全国制覇した88回大会以来の決勝進出。テクニック光る帝京長岡をPK戦の末に下す

山梨学院高校のイレブン。写真は準々決勝。写真提供:オフィシャルサポート

石川隼大、一瀬大寿が決める!一時は追いつかれたが、辛うじて振り切る。

[高校選手権 準決勝] 山梨学院2 (3PK1)2帝京長岡/2021年1月9日/埼玉スタジアム ※45分ハーフ

 全国高校サッカー選手権準決勝、山梨学院対帝京長岡は2-2の引き分けに終わり、決着はPK戦に委ねられた。そのPK戦を山梨学院が3-1で制し、全国制覇を成し遂げた88回大会以来の決勝進出を果たした。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、埼玉スタジアムで行われる準決勝、決勝ともに、無観客での開催となった。

 試合は開始21秒、怒涛のシュートラッシュからのこぼれ球を石川隼大が押し込み、山梨学院が先制に成功する。その後は帝京長岡が主導権を握りながら、一方、山梨学院も一瞬の隙を突いて、ゴールに迫る。

 すると後半5分、新井爽太のロングスローに、ニアサイドへ走り込んだ一瀬大寿がヘッドで合わせて、山梨学院が2-0とリードを広げる。

 ただ、そこから帝京長岡が猛攻を展開する。迎えた後半14分、ゴール前でのテンポの良いパスワークから川上航立が冷静にボレーを沈めて1点差に。そして後半33分、ゴール前の混戦からのファウルでPKを獲得。これを川上が再び決めて、ついに同点に追い付く。

 その後は両チームともにチャンスを作り、やや帝京長岡が優位に試合を進める。アディショナルタイムは3分――しかし互いに譲らず、試合は2-2の引き分けに終わる。そして決勝進出を懸けた決着はPK戦に委ねられた。

 ここで後攻の帝京長岡は3人目以外が失敗。一方、先行の山梨学院は3、4人目が失敗して一時追い付かれたものの、1、2、5人目が決めて、トータル3-1で88回大会以来の決勝進出を果たした。

 決勝は1月11日、埼玉スタジアムで行われる。山梨学院はこのあと行われる青森山田と矢板中央の勝者と対戦する。14時5分キックオフ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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