【高校選手権】山梨学院が青森山田と激闘、PK戦を制して11大会ぶり2度目の全国制覇
全国高校サッカー選手権、優勝した山梨学院高校のイレブン(写真は準決勝より)。写真提供:オフィシャルサポート
山梨学院は広澤灯喜、野田武瑠、青森山田は藤原優大、安斎颯馬がゴール。2-2で110分間譲らず。
[高校選手権 決勝] 山梨学院 2(4PK2)2 青森山田/2020年1月11日/埼玉スタジアム ※45分ハーフ
全国高校サッカー選手権決勝、山梨学院対青森山田は2-2で延長戦まで110分間の死闘を演じ、山梨学院がPK戦を4-2で制して、11大会ぶり二度目の優勝を果たした。
立ち上がりは互いに球際で強さと激しさを発揮して譲らない。白熱のバトルが繰り広げられるなか、開始12分、カウンターから広澤灯喜がDFふたりの間を抜けるファインシュートを突き刺して、山梨学院に先制点をもたらす。
その後、青森山田がボールポゼッションで大きく上回るが、ゴール前をしっかり固める山梨学院の堅守を崩せない。
1-1で折り返した後半、青森山田は右サイドから徹底して効果的に崩していく。そして藤森颯太を投入し、さらにアタックに厚みをもたらす。
迎えた後半12分、内田陽介のロングスローから、来季の浦和レッズ加入が内定しているDF藤原優大が混戦から押し込み同点に! さらに18分、右サイドのクロスに、飛び込んだ安斎颯馬が合わせて、ついに2-1と逆転に成功する。
そこからは青森山田が試合をコントロールしながら、山梨学院の鋭利なアタックに対応していく。
ただ山梨学院は一瞬の隙を見逃さなかった。
選手交代を繰り返すなか、後半33分、10番をつける野田武瑠がこぼれ球をしっかり押し込み、ワンチャンスを逃さず、再び2-2と同点としてみせる。
その後、青森山田が再び攻め、藤原のジャンプヘッドがゴールポストを叩き、仙石大弥のフリーでの決定的なシュートは枠を捉え切れない。
試合は6大会ぶりとなる前後半10分間の延長戦に突入。ここでは山梨学院がビッグチャンスを作り出し、途中出場の茂木秀人イファインがゴール前でフリーのチャンスを迎えたが決め切れない。
110分間戦っても互いに譲らず、決着はPK戦に委ねられる。そこで山梨学院のGK熊倉匠が立ちはだかり、青森山田は2本失敗。一方、山梨学院は4人全員が成功して、11年ぶり二度目の優勝を果たした。
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[文:サカノワ編集グループ]