【浦和】 森脇良太が見せた目立ちたがり屋なくせに気を配る優勝時のある光景

森脇(46番)が辿り着いた歓喜のポーズ!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

優勝セレモニーの集合写真を見てみると…。

 浦和レッズの森脇良太が優勝セレモニーで、大観衆のなかトロフィーを掲げても誰も反応せず、ひとりだけ歓喜する‟オチ”はすっかり定着した。もうひとつ……彼が見せる、目立ちたがり屋のくせに気配りを感じさせる光景がある。

 森脇のひとり戴冠式は、2011年、日本代表として臨み2大会ぶり4度目の優勝を果たしたAFCアジアカップ・カタール大会のセレモニーが最初だった。その後、2012年のサンフレッチェ広島でのリーグ制覇、2013年の東アジアカップ優勝も経験。そして浦和で初めて臨んだ優勝セレモニーが、2015年の無敗で達成した第1ステージ制覇の際だった。その時から変化しているのが集合写真でのポーズだ。

 最前列の目立つポジションを取るところは変わらない。ただ2015年の第1ステージ優勝の際には、少し屈みながら手を広げていた。それが2016年のルヴァンカップや第2ステージの優勝では、腕は広げず胸の前でガッツポーズを作るようになっている。万歳をした手で後ろの人の顔が隠れないように気を配るようになったのだ。その拳の角度も、自分の顔やスポンサーの入った胸が隠れたりしないように徐々に変わり、今季のACL優勝セレモニーの歓喜のポーズに辿り着いた。

「よく気付きましたね。自分はやはり目立ちたがり屋なので前に行ってしまいますが、みんなの記念に残る写真ですからね。言ってみれば、それも『経験』です(笑)。でも……今回(AFCアジア・チャンピオンズリーグの決勝)は試合に出られなかったので、もちろん嬉しいんですが、正直、悔しさのほうが大きかったです」

 森脇はそう振り返る。とはいえ、この大会、済州ユナイテッドとのホームでの準々決勝第2戦、延長逆転ゴールを決める大仕事をやってのけた。彼の貢献度は計り知れなかった。

「決勝のピッチに立つことを、やはり、選手として目ざしていた。これで悔しいと思えないようではプロではない(準決勝から4試合出場なし)。だからまた練習から取り組み、アピールするしかない」

 そう語っていた森脇はFIFAクラブワールドカップ、ウィダード・カサブランカとの5位決定戦にフル出場して勝利をもたらした。その目立ちたがり屋精神に周りから様々な反応が寄せられているが……森脇の歓喜する場面を、来季はもっとたくさん見せてほしい。

文・サカノワ編集グループ

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