原口元気が打ち明けた覚悟。「大丈夫。俺は乗り越えられる」

原口はここから這い上がる。写真:徳原隆元/(C)Takamopto TOKUHARA

バイエルン戦でドイツ代表DF3人抜き。しかしその後は…「これではヘルタを助けられない」

 原口元気が苦しんでいる。ヘルタ・ベルリンで迎えた4シーズン目、8月に開幕した2017-18シーズンは公式戦11試合(リーグ7戦、ヨーロッパリーグ3戦、ドイツカップ1戦)、333分の出場にとどまり、まだゴールを奪えずにいる。

 さまざまなタイミングがことごとく噛み合わずにいた。途中出場が続いていたなか、10月1日の7節・バイエルン・ミュンヘン戦で今季初先発を果たす。0-2とリードを許したものの、51分、武器の一つである左サイドからのカットインに持ち込み、ジェローム・ボアテング、マッツ・フンメルス、ジュシュア・キミッヒとドイツ代表DF3人を抜き去り、右サイドのエリア内に進入。クロスを放って、オンドレイ・ドゥダのゴールをアシストした。チームはさらに1点を返し、ブンデスリーガ5連覇中の王者を相手に2-2のドローに持ち込んだ。

 続く8節・シャルケ戦では2試合連続でスタメン出場を果たす。ところが44分にボールを失った直後、奪い返そうとスライディングタックルに行くと、相手の足首を踏みつけてしまい、レッドカードの判定を受けてしまう――。

 すると、そこから出場機会を失っていった。ブンデスリーガと並行して、ヨーロッパリーグやDFBカップの連戦が続いたものの、出場機会は限定された。原口がリーグ戦の出場停止中に組まれたDFBカップでは、多くの主力を休ませていたものの、ベンチ入りにとどまった。しかもチームは結果を残せず、リーグ戦の順位も下降していった。

 ドイツで取材した際、原口は次のように胸のうちを明かしていた。

「チームがチャンスを作れない試合を、ずっとベンチから見ているしかない。何度も何度もその繰り返し。それがあの退場に原因があるなら、俺の責任。でも、チームが勝てていない。これでは、ヘルタを助けられない」

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